第2回 バンクーバーの交通事情
- スカイトレインの券売機。距離によって3つの料金体系がある。現金だけでなく、カードでも切符を購入できる。
バンクーバーの公共交通機関は無人運転のスカイトレイン、バス、シーバス(フェリー)がある。スカイトレインはエキスポラインとミレニアムラインの2線に空港へ向かうカナダ・ラインが開通した。バスはダウンタウンを中心に、ノースバンクーバーや南のリッチモンドへ向かう路線もある。シーバスはダウンタウンのウォーターフロント駅とノースショアのロンズデールを約12分で結んでいる。スカイトレイン、バス、シーバスの乗車券は共通で、料金は距離に応じて2・5ドル、3・75ドル、5ドルの3つに分けられている。
スカイトレイン
バンクーバーの中心地から、リッチモンド、バーナビーといった周辺の都市につながる公共交通機関。バンクーバー空港(YVRエアポート駅)へと結ぶ「カナダライン」は09年8月17日に開通したばかり。
- カナダラインのホームでは、電光掲示板で次の電車が何分後に来るか表示している。
バンクーバーシティ・センター駅からYVRエアポート駅まで乗車した場合、空港までは30分程度で到着する。駅には電光掲示板が掲げられ、「○○行きあと○分で到着」という案内が表示されている。料金は区間によって違うが、シティ・センター駅からYVRエアポート駅までは3・75カナダドル。
乗車券は駅の自動販売機で購入できるが、日本との決定的違いは改札がないこと。そのため、乗車券を持っていなくても、列車には乗車できてしまう。しかし、係員が検札のため巡回しており、乗車券を持っていないことが発覚すると運賃の何倍もの罰金を取られてしまう。
スカイトレインの動画
スカイトレインで始発から2つ目のシティ・センター駅からYVRエアポート駅まで乗りました。途中選手村やカーリング会場のオリンピックセンター付近の地下を通過して、リッチモンドまで抜けます。地上に出てからのリッチモンドの車窓は工場地帯と森林と昔ながらの街並みが混在していて、なかなか雰囲気があります。電車は無人運転なのですが、駅にも駅員は不在。かといって、日本のような自動改札もありません。日本人から見ると不思議に思えました。
99号線「Sea to Sky Highway」
- 99号線からはフィヨルドを見ることができる。
バンクーバーとウィスラーを結ぶ道路。その名の通り、海から山へと向かっていく道。穏やかで美しいフィヨルドを見ることができる。岩山の頂上には氷河をいただいた山が見えてくる。バンクーバー~ウィスラーまでの所要時間は2時間ほど。
BCフェリー
- BCフェリーからバンクーバーの市街地を臨む。
バンクーバー島とカナダ本土や、海峡に浮かぶ島々を結ぶフェリー。バンクーバーからはブリティッシュコロンビア州の州都ビクトリアとバンクーバー島第2の都市ナナイモなどを結んでいる。ウエストバンクーバーからナナイモまでは約1.5時間かかる。船内にはレストランやラウンジもあり、目的地までゆったりと過ごすことができる。フェリーからの風景は、西側に山や島といった自然があふれ、東側からはバンクーバーの高層ビル群を見ることができる。しかし、甲板は常に強風にさらされており、長時間屋外で風景を見ていることは困難といえる。
- いよいよ2月12日にバンクーバー五輪が開幕、熱い戦いがスタートする。でも楽しみは五輪だけじゃない!バンクーバーには見どころがたくさん。「バンクーバー先乗りレポート」では、電子メディア局員・O(婚活中)がひと足先に現地に乗り込んで、バンクーバーに行ったらぜひ訪れたいスポットを紹介する。
記事一覧
- 第1回 バンクーバー&郊外の観光地
- 第2回 バンクーバーの交通事情
- 第3回 マウンテンリゾートの街、ウィスラー
- 第4回 バンクーバーで五輪を楽しむ
- 最終回 スピードスケートが行われるリッチモンド