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羽賀が「第4の男」へ/Sスケート

<スピードスケート:全日本距離別選手権>◇初日◇23日◇長野・エムウエーブ

 男子500メートルで21歳の羽賀亮平(日大3年-白樺学園高出)が、2回合計1分10秒87(1回目35秒41、2回目35秒46)で4位に入り初のW杯代表をほぼ確実にした。同種目は長島圭一郎、加藤条治、及川佑の3人がすでにW杯代表に内定しており、残り2枠の狭き門に滑り込んだ。10年バンクーバー五輪代表選考で最も重要視されるW杯前半戦出場を引き寄せ、夢だった五輪の舞台が現実味を帯びてきた。

 派手なガッツポーズも笑顔もなかった。4位で五輪代表入りに絶対条件ともいえるW杯代表をほぼ手中に収めた羽賀だが、きょとんとした表情を浮かべたまま。「え? 枠とかあんまり分からなくて…」と、選考事情をよく理解していなかった。報道陣から伝え聞くと、ようやく「いやー、うれしいですね」と恥ずかしそうに笑った。

 1回目3位で迎えた2回目は、トリノ五輪代表の及川と同走した。最初の100メートルでいつもは離れていく及川の背中が目の前に見えた。必死で食らいつき9秒67と0秒03差で踏ん張ると苦手のコーナーもミスなく回り、0秒14差でゴール。2回合計4位を確保した。「ミスはあったが、2本そろえられた」と手応え十分。同走した及川が「天才」と評する逸材が、大事な舞台で力を発揮した。

 白樺高3年時に500メートルでインターハイを制し注目された。日大進学後、伸び悩んだが今季、日本電産サンキョーの合宿に参加し、一気に頭角を現した。7月下旬からのバンクーバー合宿から参加し、国内トップの長島、加藤の滑りを間近で見て、自分のものにしてきた。体重も昨季より3キロ増えパワーアップ。日本スケート連盟の鈴木恵一スピード部長も「もともとスケーティングがうまいが、体がしっかりしてバランスが良くなった」と評価する。

 同郷の先輩、清水宏保にあこがれ五輪を目指してきた。W杯の結果次第で目標の舞台が近づく。「世界のトップは初めてなので思い切っていきたい。五輪? 行きたいです」。怖いもの知らずの新星が駆け上がる先に、バンクーバーが見えてきた。【松末守司】

 [2009年10月24日11時55分 紙面から]


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