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小平1000m国内新で初優勝/Sスケート

優勝した小平(中央)。左は2位の岡崎朋美、右は3位の田畑(共同)
優勝した小平(中央)。左は2位の岡崎朋美、右は3位の田畑(共同)

<スピードスケート:全日本距離別選手権>◇2日目◇24日◇長野・エムウエーブ

 女子の小平奈緒(23=相沢病院)が1000メートルで1分16秒79の国内最高記録で初優勝し、前日23日の500メートルと合わせて短距離2冠を達成した。オフの肉体改造で進化を遂げ、夏から急成長。自己記録を次々に塗り替え、この日も9年ぶりに三宮恵利子(当時富士急)が持つ記録を更新した。25日の1500メートルで史上2人目となる3冠に挑戦。10年バンクーバー五輪でも女子エースとして期待がかかる。

 場内がどよめいた。小平が同走した岡崎を1秒近く突き放した。「DR(国内最高記録)」の2文字が点灯。五輪2度出場の三宮が9年間保持していた記録を0秒02更新。「やっと三宮さんを超えられた」と笑った。

 ジュニア時代から将来を嘱望され、高校卒業時には名門富士急から勧誘された。だが夢があった。「先生になりたい」。信州大に進み、地元での大会前日でも授業があれば出席。「授業中に寝たことはない」と文武両道を貫いた。今春卒業し、競技に専念できるようになった。

 転機はもう1つあった。昨季11月に左足首を負傷。肉体を見つめ直す契機となった。指導する信州大の結城監督が「滑る時に右のかかとより、左のかかとが上がらない」と指摘。歩き方から矯正し、体幹を鍛えて修正を図った。

 同監督からは「海外トップ選手の裸を見てこい」と指令を受け、02年ソルトレークシティー五輪金メダルのフリージンガーを見て「背中の厚みが違う」と刺激を受けた。文部科学省主催の表彰式でレスリング女子五輪連覇の吉田沙保里の隣に座り、腕の太さを目に焼きつけて、トレーニングに励んだ。「宏保さん(清水)みたいに肉体と会話までいかないけど、顔見知りにはなれた」と春先から1キロ増の肉体に自信を深めた。

 25日の1500メートルも得意距離。06年トリノ五輪で4位に終わった団体追い抜きも候補選手で、五輪の4種目出場に期待がかかる。「あまり期待しないで。でも応援してください」。今大会で3冠を奪う勢いのスケーターは屈託なく笑った。【広重竜太郎】

 [2009年10月25日8時43分 紙面から]


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