スピードスケート

女子１５００メートルで優勝して３種目を制覇し、表彰台で手を振る小平

＜スピードスケート：全日本距離別選手権＞◇最終日◇２５日◇長野・エムウエーブ

　女子の小平奈緒（２３＝相沢病院）が３冠を達成した。１５００メートルで１分５９秒３４の大会新記録で２連覇し、５００、１０００メートルと合わせて今大会３種目を制覇。０１年の田畑（１０００、１５００、３０００メートル）以来、史上２人目の３種目制覇を成し遂げた。Ｗ杯前半戦の代表メンバーにも正式に選出され、バンクーバー五輪では団体追い抜きも合わせ、４種目出場を目指す。

　小平が１５００メートルの日本記録保持者、田畑とのデッドヒートで実力を再証明した。序盤先行も最終コーナーで並ばれたが、最後の直線で加速。「跳べ　奈緒」の横断幕前でさらに伸び、田畑が持つ大会記録を０秒０３更新した。大会を総括した鈴木強化部長は「誰が見てもエース。あとはダッシュ力。１０００メートルはメダルを狙える」と絶賛した。０６年トリノ五輪で４位と惜敗した団体追い抜きの一員としても期待される。一方でメダル挑戦へ種目を絞るつもりはない。小平は「スケートが好きなので、どれも滑りたい。それにどれも滑れないと、勝てない」と意欲的だった。

　［2009年10月26日9時27分　紙面から］

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