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女子団体日本新で2位/W杯Sスケート

銀メダルを手に笑顔の(左から)石沢、田畑、穂積(共同)
銀メダルを手に笑顔の(左から)石沢、田畑、穂積(共同)

<W杯スピードスケート:カルガリー大会>◇最終日◇6日(日本時間7日)◇カナダ・カルガリー

 女子団体追い抜きで、田畑真紀(35)穂積雅子(23=ともにダイチ)石沢志穂(23=岸本医科学研究所)の布陣で臨んだ日本が、2分59秒79の日本新記録をマークして2位に入った。スピードのある小平奈緒(相沢病院)を休ませた一戦で好成績を収め、チームとしての底力を見せた。バンクーバー五輪では、06年トリノ五輪の4位を上回るメダル獲得を目指す。

 表彰台で穂積が言った。「(3人の出身校が)駒大苫小牧じゃない?」。石沢も返す。「(3人とも)寅(とら)年だね」。そして一回り年の違う田畑が締めた。「これが五輪だったらいいね」。縁でつながる3人が大舞台での栄光を想像させる快走を演じた。

 短距離エース小平を休養させ4番手の石沢を投入した。スピードで劣る石沢は序盤のラップこそ落としたが粘った。五輪では2日間で3レース、4人まで登録可能。鈴木強化部長は「石沢も計算できることが分かった」と収穫を挙げた。

 トリノ五輪は転倒しての4位。当時は個人種目最優先で、トリノ入り後の練習は1回だけだったが、今回は10月の合宿でも時間を割いた。羽田コーチは「練習すれば見えてくるものがある」と蓄積を感じた。

 3位のドイツ、6位のオランダがベスト布陣ではなく、世界新記録のカナダを除き、2位から6位までが1秒以内にひしめく大混戦。メダル確実とは言えないが、W杯でポイントを稼げば、五輪初戦は格下との対戦が見込める。だからこの2位には価値があった。前回五輪メンバーの田畑には「トリノ五輪と比べても面白い。個々の能力を生かせば戦える」と自信が芽生えていた。

 [2009年12月8日8時54分 紙面から]


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田畑真紀


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