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長島、やっと五輪切符/W杯Sスケート

男子500メートル 34秒38で5位の長島(共同)
男子500メートル 34秒38で5位の長島(共同)

<W杯スピードスケート:ソルトレークシティー大会>◇2日目◇12日(日本時間13日)◇米ユタ州ソルトレークシティー

 【ソルトレークシティー12日=広重竜太郎】男子500メートルで長島圭一郎(27=日本電産サンキョー)が34秒38の5位となり、来年2月のバンクーバー五輪の代表入りを決めた。W杯総合2位の昨季は内定は得られず、今季はなかなか本調子を取り戻せない中、今季3度目の自己新記録をマークして、2大会連続の五輪出場を手にした。女子500メートルは吉井小百合(25=日本電産サンキョー)が今季最高の4位に入り、同種目を欠場した小平奈緒(23=相沢病院)とともに五輪代表に決定した。

 ようやく手に入れた五輪切符の感想に、長島の安堵(あんど)感が見え隠れした。「これでようやく歯医者に行ける。親知らずを抜きたかったけど、もし(発熱とか)問題があったら、嫌だったから」。W杯前半戦で優勝1回、3位1回。だが、この最終戦で及川が優勝し、長島が3位以下なら、及川が代表内定となり、年末の五輪選考競技会で五輪出場をかけて戦わなければならなかった。だが、そんな事態は回避できた。

 前日に及川がたたき出した日本記録に0秒11差と迫る34秒38で自己新記録をマークした。シーズン前は34秒56が自己ベストだったが、ここ4戦でコツコツと塗り替え、3度更新。だが記録は気にならなかった。「大したことない。自分の中での自己記録は34秒1」。理想の滑りさえできれば、世界記録(34秒03)に迫れる自負がある。そして記録への興味も薄い。及川が日本記録を出した直後も「何とも思わない。(五輪)本番は高速リンクじゃないから」とプライドをにじませていた。

 悩みの種は理想のフォームが戻ってこないことだ。「いい時のビデオを見て頭では分かるけど、体が対応しない」。五輪シーズンの長丁場を乗り切るため増量したが、ベスト体重よりも2キロ重い状態。その影響があり、大きなフォームを取り戻せず、姿勢も高め。スタート100メートルも好調時よりコンマ1秒ほど遅く「コーナーの加速につなげられない」と厳しい分析だ。

 それでも一定の成績を残し「手ごたえがひどい中でも表彰台に2回上がれた」と自信を得た。昨季はW杯総合2位と成績を残し、従来なら内定が出てもおかしくなかった。だがトリノ五輪惨敗の反省から見送られ、悔しい思いをした。今、ようやく五輪に出る権利が手元にある。「自分をよく知って準備し、五輪に臨みたい」。壁を乗り越えた時、メダルが見える。

 [2009年12月14日9時41分 紙面から]


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