スピードスケート
Speed Skating15歳美帆史上最年少五輪代表/Sスケート
<スピードスケート:バンクーバー冬季五輪代表選考会>◇30日◇長野エムウエーブ
スーパー中学生の高木美帆(北海道・札内中3年)が日本スピードスケート史上最年少でバンクーバー五輪代表に選出された。女子1500メートルで1分59秒47と好タイムを出し、W杯組を押しのけて初優勝。レース後の選考委員会では1000メートル、1500メートル、団体追い抜きで代表に選ばれた。五輪と高校入試が重なることになったが、日本スケート連盟の橋本聖子会長はスケート界の宝としてさまざまな支援を約束した。この日で計19人の五輪代表が正式決定した。
まさに世代交代の瞬間だった。代表発表後、高木は長年スピードスケート界を引っ張ってきた清水と握手を交わした。カメラマンから無数のフラッシュを浴び、幼さの残る中3少女の表情が輝く。史上最年少での五輪出場に「人生が変わった。『(選考会に)来る前と一変しちゃったね』と友達と話しました」と快挙を実感した。
初日の3000メートル、2日目の1000メートルと連続3位。だが最終日の1500メートルで最大級の衝撃を残した。第1走者で登場し、1分59秒47で国内最高記録に0秒17差。田畑、小平らW杯組の疲労の影響もあったが、追随を許さずタイトルを手にした。「びっくりしすぎて、うれしすぎて、実感がわかない」と表彰台中央で照れくさそうにした。
誰も想像しなかった事態に問題が浮上。進学先と考えている帯広南商の入試面接日が、五輪開幕とかぶる来年2月12日なのだ。敏感に反応したのが、連盟の橋本会長だ。「五輪にその部分で不安感を持たせたくない。学校関係者や教育委員会にお願いしていきたい」と、全面的なバックアップを約束した。
高木は五輪へ向けて「すべてが初めての経験。すべてを吸収したい」と抱負を語った。美帆という名前の由来を「ヨットの帆が美しく前へ進む。自分の中では風の流れる中で進むのかなと解釈しています」と明かす。あどけなさを残した15歳が、日の丸という船に乗って、五輪という大海原へこぎ出した。【広重竜太郎】
[2009年12月31日8時23分 紙面から]
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