距離のムラオ、南米にスキーを広めたい
【バンクーバー共同】五輪の意義はメダルを競うことだけではない。バンクーバー冬季五輪には雪や氷となじみが薄い地域からも多くの選手が出場する。ウィスラー五輪公園で8日、ノルディックスキーの距離に励むジャクリーヌ・ムラオ(ブラジル)もその1人だ。
「わたしはブラジルだけでなく南米の代表なの」と語る34歳のレーサーは、自身の存在が南米でスキーが広まるきっかけになることを夢見る。
もともとは自転車のマウンテンバイクの有力選手。2004年アテネ、08年北京両五輪に出場したムラオはスキーとの出会いを「神様のおぼしめし」と表現する。
1998年長野五輪に距離でカナダ代表として出場した夫のギド・ビサールさんと暮らすカナダのケベックは2005年5月、季節外れの大雪に見舞われた。自転車の練習ができずに困っていたとき、夫の誘いでスキーを履いて「とりこになった」という。夢中でスキーに取り組み、06年トリノ五輪出場を果たした。
07年にノルディックスキーの世界選手権札幌大会にも参加し、08年北京五輪後にマウンテンバイクを引退。現在はスキーに専念している。
最近、ブラジルの子どもたちにスキーの面白さを教えるために海岸の砂浜でサンドスキーの教室も開いた。南米でのスキーの発展を願うムラオは「私はここに来られるだけで勝者。私の目標はみんながスキーに興味を持ってくれることなの」と瞳を輝かせた。
[2010年2月9日20時26分]
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