五輪一般

　バンクーバー冬季五輪で日本勢に金メダル獲得の期待がかかる種目に対する専門家の見方はどうか。８日、各種目とも３人ずつ、ベテラン記者やコーチの予想を聞いた。

　▽フィギュアスケート女子

　いずれも金メダルは世界女王の金妍児（韓国）が取ると予想した。国際スケート連盟の広報で、取材歴１８年というドイツ人の女性記者は優勝が金妍児で浅田真央（中京大）は２位、３位はジョアニー・ロシェット（カナダ）になるとし、安藤美姫（トヨタ自動車）とカロリナ・コストナー（イタリア）も表彰台を狙えるとみた。

　韓国紙記者は浅田を２位、カナダ紙記者は３位に挙げた。

　▽フリースタイルスキー女子モーグル

　オーストラリアのコーチはトリノ五輪女王のジェニファー・ハイル（カナダ）が勝ち、上村愛子（北野建設）は銀メダルとみた。今季Ｗ杯で４連勝しているハイルに対する審判員の印象を重視した。カナダの女性記者は技量は互角ながら、ハイルが精神力で上回ると予想。取材歴２０年の日本のスキー雑誌編集長は反対に、上村が今季苦戦したことで過剰な期待を受けずに勝つという図式を描いた。

　▽スピードスケート男子５００メートル

　取材歴２０年のオランダ紙記者は長島圭一郎（日本電産サンキョー）のスケート技術を評価して１位と予想。ドイツのコーチとオランダ通信の記者は、１月の世界スプリント選手権を制した李奎■（韓国）を金メダルに推した。長島は２人がメダル候補に入れたが、加藤条治（日本電産サンキョー）は名前が挙がらなかった。

※■は火ヘンに赤２つを横に並べる

　［2010年2月9日20時9分］

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