関係悪化で開会式は南北合同行進なし
国際オリンピック委員会(IOC)のペレ・ミロ国内オリンピック委員会関係部長は9日、バンクーバー冬季五輪開会式での韓国と北朝鮮による合同入場行進について「可能性はまったくない」と明言した。2008年北京五輪で途切れた夏季大会に続き、前回トリノ五輪で初めて実現した冬季大会でも南北融和の象徴である合同行進は行われないことが確実になった。
北京五輪で開幕直前まで両者の仲立ちをしたミロ部長は「世界的な政治状況から不可能だった」と述べ、今回は交渉の余地もなかったことを明らかにした。韓国オリンピック委員会(KOC)の朴楊千国際委員長も「北京では試みがあったが、今回は試みることもなかった」と、両国の冷えきった関係を説明した。
南北合同行進は2000年シドニー五輪で初めて実現し、04年アテネ五輪でも行われた。アジア大会などの国際総合スポーツ大会でも恒例化した。しかし、韓国で08年2月に10年ぶりで保守政権が誕生したのを機に両国の関係は急速に悪化。朝鮮半島を描いた「統一旗」を先頭に両国選手が一緒に入場したのは、07年冬季アジア大会(中国・長春)が最後だった。
[2010年2月10日10時45分]
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