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先住民、日系の誇り胸にカナダ代表

 バンクーバー冬季五輪の開催国カナダは多民族国家らしく、さまざまなルーツを持つ選手がいる。スノーボード女子パラレル大回転(PGS)に出場するキャロライン・カルブ(31)は先住民族の血を引き、キミコ・ザクレスキ(26)は日系4世だ。2人は開幕を目前にした11日(日本時間12日)、それぞれの血筋に思いをはせ、誇りを語った。

 今回のカナダ代表でただ1人の先住民系のカルブは「これまで日陰にいた先住民が世界の表舞台で注目される。大きなステップになる」と感慨深げだ。父方の曾祖母がケベック州の先住民アルゴンクイン。英語とフランス語を使って「自分の血筋を誇りに思う」と話した。

 10代でスノーボードを始めたが、競技を開始したのは22歳のとき。30歳をすぎての初の五輪出場に「頑張れば、どんなことでも達成できるという模範になりたい。先住民の若い世代もわたしに続いてほしい」と胸を張った。

 ザクレスキは日本とポーランドの血を引く。トロントで生まれ育った母方の祖父母は、娘をカナダ社会に溶け込ませるために日本語を積極的に教えず、会話は英語だった。その影響でザクレスキも日本語をほとんど話せない。

 それでも「カナダ人は自分のルーツを大切にする。わたしはジャパニーズ・カナディアンよ」と、日系を強調した。日本には大会で3度行ったことがあるそうで「本当に素晴らしい国だった。今は競技に集中するけど、いつか日本語を勉強しようと思う」と目を輝かせた。

 [2010年2月12日9時8分]


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