閉会式で16日遅れの“聖火完成”
バンクーバー五輪の閉会式で、開会式で聖火台の4本の支柱のうち1本が動かなかったトラブルを逆手に取った演出があり、約6万人の観衆から歓声を浴びた。
閉会式が行われた屋内施設BCプレースの聖火台は最初、開会式同様に3本しか支柱が立っていなかった。
また失敗? かとどよめく観客席。すると間髪置かず、舞台下から作業服を着た道化師が飛び出した。コミカルな動きでコンセントのプラグをつなぐと暗闇に火花が飛ぶ。さらにパントマイムで懸命にヒモを引っ張る動作を続けると、支柱の残りの1本が動きだした。
開会式から16日遅れで4本柱の聖火台が完成した。あらためて地元カナダの元スピードスケート選手カトリオナ・ルメイ・ドーンさんが聖火をともした。ドーンさんは、開会式で聖火トーチを手にしたまま、支柱の故障で点火できなかった。閉会式では一転して主役となった。
世界各国のメディアに報じられた「失敗」を逆手にとった演出に、制作責任者のアトキンズ氏は「最後のリベンジだった。もう1度(ドーンさんに)点火しては、と彼女に電話したら少し驚いていた。場内が盛り上がってくれて良かった」とホッとした様子だった。
[2010年3月2日8時14分 紙面から]
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