リュージュ
Luge競技メモ
リュージュとは
ソリは、強化プラスチック製のシャーレと呼ばれる座席部分、滑走面となるスチールの刃(シーネ)が付いた木製のクーヘと呼ばれる部分、この2つを結ぶ鉄製のブリッジで構成され、ブレーキやハンドルはない。ボブスレーやリュージュと同じコースで行う競技。
スタートは両手でハンドルバーを握り、前後に振って反動をつけソリを押し出す。また、スタート直後はスパイクのついたグローブで氷をひっかき(パドリング)、加速をする。 ソリにはシャーレの上で仰向けに寝て、水平なフォームを保ちながら、両足でクーヘの先端を挟み、押し込むように操縦する。
ルール
- 男子1人乗り、女子1人乗り、2人乗り(性別は問わない)の3種目で、1人乗りは2日間で4回、2人乗りは1日で2回滑走し、タイムを競う。滑走タイムは1000分の1秒まで計測される。
- 重いほうが有利なため、ソリの重量には規制がある。ただし、男子は13キロ以下、女子は10キロ以下の重りをつけることが許されている。
競技の見どころ
スタート時の加速と、時速100~130キロもの速さで滑り降りるなかでの精神力と冷静な判断が求められる。
歴史
「リュージュ」とは、フランス語で「木ゾリ」を意味する。リュージュはヨーロッパの積雪地方で1650年ごろから、重い荷物の運搬や冬のソリ遊びとして親しまれていた。
スポーツとして最初に行われたのはスイスだといわれており、1879年にはスイスのダボスに初めて専用コースがつくられた。1881年に第1回スイス・ソリ競技会が開かれ、これが公式のソリ競技の始まりとされている。
1957年に国際リュージュ連盟(FIL)が創設され、冬季五輪では、1964年の第9回インスブルック冬季五輪で正式種目として採用された。
リュージュが日本に伝えられたのは、1963年頃とされており、冬季五輪への日本選手の参加は、1972年の第11回札幌五輪から。この大会では、男子2人乗りで荒井理、小林政敏が4位、女子1人乗りで大高優子が5位入賞を果たした。
日本代表選手とライバル
男子は小口貴久(ホテルルーエ)戸城正貴(クリニック198札幌)らが、女子では安田文(北海道連盟)原田窓香らが日本代表の有力候補。