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日本男子転倒、レース棄権も/ボブスレー

<バンクーバー五輪・ボブスレー:男子4人乗り>◇26日(日本時間27日)◇ウィスラー・スライディングセンター

 男子4人乗りの1、2回で日本(鈴木、宮内、土井川、小林)が転倒し、22位と大きく出遅れた。アクシデントは2回戦で起きた。第13カーブの入り方でミスし、そりが斜面上方へと横滑り。横転したままゴールラインを越えた。4人は大事に至らなかったが、上位進出の望みは断たれた。

 控室で土井川が泣いていた。「どのチームが転んでもおかしくない。紙一重のところ」という声が少し震えた。実はこの日、日本以外でも強豪の米国など6チームが転倒。それもすべてが「フィフティ・フィフティ(成否は五分五分)」の愛称を持つ第13カーブで起きた。

 転倒は公式練習から多発していた。負傷を理由にラトビアの1チームなどが棄権を決めた。オランダのパイロットは男子2人乗りでミスしそうになり「自信を失った今、このコースでできることはない」と出場を取りやめた。

 日本の4人は医師の診察を受けた結果、翌日の試合出場には問題がない。ただ一時はパイロットの鈴木が「不完全燃焼ですが…」と、レース棄権の可能性を口にするなど動揺を隠せなかった。

 [2010年2月28日7時16分 紙面から]


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