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カー娘預金に560億円 金へバックアップ

 バンクーバー五輪女子カーリング日本代表「チーム青森」を応援するために、みちのく銀行(本店・青森市)が昨年9月から期間限定で販売している「チーム青森応援定期預金」の総額が、18日までに約560億円にも達したことが分かった。運営や遠征、大会出場などで財政的に楽ではないチームに預金額の0・005%が寄付される。惜しくもカナダ戦に逆転負けした日本だが、各地から集まった預“金”が、悲願のメダル獲得をバックアップする。

 みちのく銀行によると「チーム青森応援定期預金」の総額は、17日の時点で約560億円に達した。延べ約2万9000人が、青森県など東北各県、北海道、東京都の各店窓口で預金している。

 預金は昨年9月1日「あなたの参加がチーム青森のパワーになります」とうたって今年3月31日までの期間限定でサービスを開始。銀行のホームページなどで告知している。金利も得で、預入時の「スーパー定期1年もの」の店頭表示金利に0・05%上乗せした金利が適用。預金者は全員、チーム青森のステッカーがもらえ、抽選で商品が当たる企画もある。

 財政的に決して楽ではないチームをバックアップする意味も含まれ、同銀行が預金額の0・005%(10万円につき5円の計算)を2回に分け、青森県カーリング協会に寄付する。

 すでに昨年12月17日、同11月末までの預金額約225億円の0・005%にあたる112万8770円が、1回目として協会に寄付された。2回目は、昨年12月1日から今年3月31日までの分を、4月に寄付する予定だ。みちのく銀行広報室では「カーリングの街・青森を標ぼうしている地元の金融機関として、何らかの形で応援したいと思った」と説明した。

 預金額の伸び率も高い。昨年10月初めには開始約1カ月で100億円を突破。今年1月初めには400億円を超えた。同銀行によると(1)発売当初(2)昨年11月の五輪代表決定直後(3)同12月のボーナス時期(4)五輪開幕後の4回、預金額が急伸しているという。

 女子カーリング日本代表は17日(日本時間18日)、カナダに破れ、初戦米国戦勝利と合わせ、予選リーグ1勝1敗になった。広報室では「五輪が始まってから、預金額が徐々に伸びている印象。選手の表情がどんどん頼もしく、たくましくなっている」と期待を寄せる。

 みちのく銀行とカーリングの関係は深い。07年には第29回世界選手権大会に協賛。08年にはカーリング振興を目的として青森市に寄付し、カーリング部を設立。09年2月には第26回日本カーリング選手権大会にも協賛した。また、チーム青森の目黒萌絵(25)は同銀行広報室に勤務し、社内広報業務を担当している。【広部玄】

 [2010年2月19日7時23分 紙面から]


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