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カー娘大一番はマリリンに懸ける

近江谷と抱き合って喜ぶ本橋(撮影・たえ見朱実)
近江谷と抱き合って喜ぶ本橋(撮影・たえ見朱実)

 絶好調マリリンのサードで大勝負だ! カーリング女子日本代表のチーム青森が22日(日本時間23日=午前7時)、同じ3勝3敗の4位で並んだスイスと対戦する。21日(同22日)の1次リーグのロシア戦でセカンドの本橋麻里(23=NTTラーニングシステムズ)が、より責任の重いサードに代わり、0-6から12-9の逆転勝ちに導いた。続くドイツ戦は6-7で惜敗したが、チームトップの83%のショット率をマーク。残り3試合。勝てばメダルへの道が開け、負ければ自力での準決勝進出の可能性が消えるスイスとの大一番は、本橋がキーマンになる。

 正念場が来た。スイス戦を前に、本橋は言った。「堂々と試合をすることが、五輪は大事。下を向かずに、堂々と試合をしたいです」。勝てば上位4チームによる準決勝へ望みをつなぐ。負ければ、1次リーグ敗退が現実味を帯びる。運命の一戦だからこそ、本橋は胸を張ってプレーすることを誓った。

 今大会、本橋はキーマンになった。21日のダブルヘッダー初戦のロシア戦。6点差から大逆転勝ちを収めた。3-6と追い上げた場面で、セカンド本橋が、サード近江谷の位置に入れ替わった。これが当たった。第9エンド、本橋の絶妙ショットが逆転へのおぜん立てになった。

 サードは、最高の陣形をつくって、最後のスキップにつなぐ重要な役割を担う。2番目のセカンドよりも、責任は重い。「そんなに力みなく、リラックスしてできました」と本橋。もともとサードだったが、昨年9~10月のカナダ遠征で、急成長した近江谷に取って代わられていた。

 この日、2戦目のドイツ戦はサードで先発。惜敗したが、最終10エンドに目黒のショットで2点を奪い、1点差に迫った。このアシストも本橋によるもの。正確性を示すショット率は、セカンドの中で10カ国中トップタイ。ドイツ戦では日本人トップの83%のショット率をマークした。本橋の好調ぶりは際立ってきた。

 トリノに続く、2度目の五輪。前回は、一気に知名度が上がり、戸惑ったこともある。知らない人が、自分のことを知っていて「怖かった」。その後、チームの顔的な存在になり、自覚も生まれた。昨年1月にはトレーディングカード、12月には公式本も発売した。競技を知ってもらい、チームを応援してもらう。そんな思いを込めて、競技外の活動を行った。

 スイスは前回トリノ五輪の最終戦で対戦し、5-11のギブアップ負けで準決勝進出を逃した因縁の相手。「勝った時はうれしいし、負けた時もすぐに切り替えられている。あとはショットとコミュニケーションの問題だと思う」と本橋。この日、青森からの応援団が到着した。「応援に来てくれる方がたくさんいて、いつもよりリラックスできました」。テンションも上がってきた。好調のマリリンは、勝利を信じてストーンを放つ。【佐々木一郎】

 [2010年2月23日9時36分 紙面から]


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