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カー娘終戦…熱戦ありがとう／カーリング

: ギブアップを決め悔しそうな表情を見せる本橋（右）。中央は目黒

＜バンクーバー五輪・カーリング女子：スウェーデン１０－６日本＞◇２３日（日本時間２４日）◇五輪センター

　チーム青森で構成されるカーリング女子日本代表は１次リーグ最終日に力尽きた。スウェーデンに完敗し、日本は１試合を残して４大会連続で準決勝進出を逃した。最終戦もデンマークに５－７で敗れ、３勝６敗の８位。連日の熱戦で盛り上げてきたカー娘の五輪が終わった。また、目黒萌絵（２５＝みちのく銀行）本橋麻里（２３＝ＮＴＴラーニングシステムズ）石崎琴美（３１＝木浪学園）は今季終了後に去就を決める意向を示した。

　４強入りが消えると、スキップ（主将）目黒は感極まって涙を目にためた。「良いショットで救いたかったが、自分（の投石）で失点につながった。スキップとしてはまだ未熟」と涙で声を詰まらせた。セカンド＆サードとしてチームを支えた本橋も「個人個人が力を出し切れなかったことが悔しい」と唇をかんだ。熱戦で日本中の注目を浴びてきたカー娘は１次リーグ敗退で五輪から姿を消した。

　わずかな望みは１試合目のスウェーデン戦で砕かれた。序盤でリードを許し、第６エンドで３点を奪って５－６まで追い上げた。だが第７、第９の両エンドで各２点を失い、最後は第１０エンド途中でギブアップし、準決勝進出は消えた。トリノ五輪（７位）以上の順位を狙い、最後のデンマーク戦に臨んだが、再び序盤でリードを許して先行できず、終わってみれば最後は４連敗して前五輪よりも順位を下げて８位。阿部監督は「後手に回る流れから抜け出せなかった」と肩を落とした。

　観戦した目黒の姉摩耶さん（２８）は「本人が一番悔しい」と言えば、母敏子さん（６１）も「感情を出さない子ですが、抑えていたのでは…しばらく悔いが残るのでは」と気遣った。４年後のソチ五輪への期待も高まるが、目黒は「あとのことは五輪が終わってから」とし、本橋も「（今季終了後の）４月にゆっくり考えたい」と明言を避けた。バンクーバー五輪の屈辱を、ソチ五輪のパワーに変えるまでには、少し時間がかかりそうだ。

　［2010年2月25日9時17分　紙面から］