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ジャンプ陣が米国合宿で「全員底上げ」

 ノルディックスキー・ジャンプのバンクーバー冬季五輪代表が9日、米国での最終調整を終えてウィスラーに入った。岡部孝信(雪印)が「最高の条件」と振り返った米国合宿を経て、上向きのチーム状態で冬の祭典に臨む。

 腰痛もあって1月の国内連戦まで不振だった39歳の岡部は「まだいまいち」と自己評価するものの、表情に暗さはない。米ソルトレークシティーで3日間、約25本飛躍を重ねて細かい助走姿勢などを確認。集中して飛べる環境で技術を見つめ直し「国内にいたときとは全然違う。この飛び方でいくかというのは見つかった」と話した。

 6度目の大舞台に挑む葛西紀明(土屋ホーム)は今季開幕からの好調を維持。調子に波があった伊東大貴(雪印)は「不足していた陸上練習をしっかりやった」と充実感をにじませた。

 ともに五輪初出場の竹内択(北野建設)栃本翔平(雪印)も元気そう。竹内は米国合宿で一緒だったフィンランド勢とほぼ同等のジャンプができたと話し「いいジャンプをすれば戦える」と手応えを口にした。斉藤智治監督は「全員の底上げができた。試合が楽しみ」と評価した。

 日本の選手は約1カ月間、W杯を休んでおり、オーストリア勢など世界のトップクラスとの差がどれだけ縮まっているかは未知数だ。10日(日本時間11日)からの公式練習で、各自が固めてきた飛躍が通用するかが試される。(共同)

 [2010年2月10日17時6分]


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