ジャンプ
Ski Jumping岡部不振続き団体メンバー落ち
スタートゲートに1度も立つことなく4度目の五輪が終わった。日本選手団の主将を務めるスキー・ジャンプの岡部孝信(39=雪印)はノーマルヒル(NH)、ラージヒル(LH)の個人2種目に続いて、団体の出場メンバーから外れた。過去、選手団の主将が競技に参加できなかったのは初めてのことだ。
日本は葛西紀明(土屋ホーム)伊東大貴、栃本翔平(ともに雪印)竹内択(北野建設)の4人で臨むことになった。岡部は竹内と代表入りを争っていたが、ウィスラーのジャンプ台は競技が行われる午前中に不利な追い風が吹くことが予想され、斉藤智治監督らコーチ陣は「今の孝信には追い風は厳しい」と判断。だれもが待ち望んだベテランの復活はならなかった。
今季、W杯開幕戦から不振を極め6戦中5戦で予選落ち。国内に戻り調整したものの、思うような結果は得られなかった。当地入り後もNH、LHで17本のジャンプを飛んだが、K点を越えたのはわずかだった。20日(日本時間21日)のLHを観戦した父弘さん(66)は「こんなに長い不振は初めて。もう年なのかな」と寂しそうに話した。
98年長野五輪の団体金メダルに貢献した。世界選手権の団体でも4個のメダルを獲得と、日本チームには欠かせない存在だった。長野五輪後、度重なるルール変更で02年ソルトレークシティー五輪の代表から漏れるなど、何度も挫折を繰り返しても必ず復活してきたが、今回ははい上がることができなかった。岡部は代表発表前に「出ても出なくても会場に来る」と話していた。
五輪後のW杯に出場する予定だが、39歳の年齢から今後の去就が注目される。天才ジャンパーは、このまま終わってしまうのか。【松末守司】
[2010年2月23日9時41分 紙面から]
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