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スノボ銅男、乱痴気写真流出で自主帰国

 スノーボード男子ハーフパイプ銅メダリストのスコット・ラゴ(22=米国)が、品格を問われる行動を起こし、バンクーバーから自主的に帰国する騒ぎがあった。メダル授与式後に行われたパーティーで、下半身に当てたメダルに、ひざまずいた女性がキスをする姿などを写真に撮らせたというもの。そのうち数枚がネット上に出回り、騒ぎが大きくなったため、米国オリンピック委員会(USOC)や同スキー・スノーボード協会に謝罪した。

 同選手は17日の競技で、「人生最高のパフォーマンス」と自画自賛の演技で銅メダルを獲得。喜びのあまり、舞い上がってしまったようだ。素顔は、チームメートらと結成する「FRENDS(フレンズ)」を通じて慈善活動を行う好青年だが、皮肉にもチーム名のつづりの通り「I(我)」を失った行動で、「我を忘れて悪のりをしてしまいました」と反省した。

 米国では06年トリノ五輪で、フリースタイルスキーのエアリアルに出場した男子選手が、酒に酔って警察ざたを起こし、本国へ強制送還されていた。そのためUSOCは、08年の北京五輪以降、選手への規律を強化していたが、またも問題が起きてしまった。服装問題で批判された同じ種目の国母和宏(東海大)もビックリの暴走劇。ラゴはメダル獲得の歓喜と苦い思いを胸に、バンクーバーを去った。

 [2010年2月21日7時7分 紙面から]


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