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フィギュアペア川口が露代表の重責背負う

 フィギュアスケートのペアで、日本から国籍を変更してロシア代表としてバンクーバー冬季五輪に初出場する川口悠子が、同市郊外で充実した調整を続けている。9日午後の練習ではフリーの音楽を流しながら4回転スロージャンプの大技にも成功。「調子はまあまあ。練習環境がすごくいい」と明るい表情を見せた。

 バンクーバーの中心部から車で1時間弱の町、アボッツフォードでロシア勢が事前合宿に入って10日ほどになる。日本のショートトラック陣も使用したリンクで、約1時間の貸し切り練習を1日2回。リンクサイドには集中できるように黒い幕が張られ、地元の住民やボランティアら約100人が2階からガラス越しに滑りを見つめる。

 28歳の川口は、25歳のアレクサンドル・スミルノフと組んで4シーズン目。1月の欧州選手権で初優勝し、旧ソ連時代を含め同種目で五輪13連覇を目指すフィギュア大国でエースの重責を背負う。中国勢らライバルも多いが、モスクビナ・コーチは「五輪出場というユウコの夢はすでにかなった。優勝とかではなく、ただ美しく滑ってほしい」と話す。

 フィギュアスケートの幕開けを告げるペアのショートプログラムは14日に迫っているが、今はリラックスした様子。練習後は「これから日本食を買いに行く。今はそのことしか頭にない」と、笑顔でリンクを後にした。(共同)

 [2010年2月10日16時38分]


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