フィギュア
Figure Skating紙面復刻:特例なし!真央出場閉ざされる
<2005年12月18日付の日刊スポーツから>
国際スケート連盟(ISU)のオッタビオ・チンクアンタ会長が17日、GPファイナルの会場で会見し、年齢制限でトリノ五輪の出場資格がない浅田真央(15)に対し、特例措置を適用しないことを明言した。五輪前年の7月1日前までに15歳であることとする出場年齢資格に、9月25日生まれの浅田は87日及ばないばかりに、五輪出場の夢が閉ざされた。
100人近い報道陣が詰めかけた会見は、1時間近くに及んだ。同会長は「個人的にはトリノで見たい。でも、会長としては別です。規則は規則。確かに浅田は質の高い演技ができることは証明したが、(規則は)あくまで医学的な見地からであって、技術的なものからではない」と明言。米テレビ3大ネットワークのABCが特集で疑問を投げかけた同情論も一蹴した。
ISUは、少年少女の精神的重圧や過度な練習による成長の妨げを防ぐため、96年6月の総会で「五輪前年の7月1日前までに15歳であること」と定めた。当時は前年の世界ジュニアで3位以内に入れば出場できる特例もあった。だが、長野五輪で15歳8カ月で金メダルに輝いたタラ・リピンスキー(米国)はその後体調不良に陥った。すぐにプロへ転向する「流出」の背景もあり、特例も00年に廃止。当時賛成票を投じた日本連盟は、矛盾する特例措置へ動きが取れなかった。
水面下で交渉してきた城田憲子フィギュア強化部長は「個人としては言いたいが、ISUの組織にいる以上、難しい。他の五輪候補選手のことも配慮しないといけない」と今後正式な要望を出す可能性を否定した。【今村健人】
[2010年2月26日14時0分]
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