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Figure Skating真央全開!「すごくいい状態」
金メダルの確率は80%超! フィギュアスケート女子の浅田真央(19=中京大)が20日(日本時間21日)、バンクーバーに到着し、23日(同24日)のショートプログラム(SP)に向けて記者会見に臨んだ。金メダルの確率は「80%」と答えた1月の4大陸選手権(韓国・全州)を念頭に「4大陸選手権より、すごくいい状態です」と笑みを浮かべた。同じ記者会見に出席した、2度目の五輪出場となる安藤美姫(22=トヨタ自動車)は自然体を貫いた。日本勢のライバルで世界女王の金妍児(19=韓国)は公式練習でジャンプのミスを連発した。
バンクーバーに到着した浅田は笑顔だった。空港で待ち構えたファンの声援に笑顔で手を振る。日韓の約200人の報道陣に囲まれたインタビューには、やや興奮気味に「飛行機に乗ったら『どうなるのかな』という気持ちもあったけど、着いたらすごく楽しみになって、もっともっとすごく楽しみになった」。決戦の舞台に乗り込んだ緊張は感じさせず、まるで遠足にでも来たかのように目を輝かせた。
到着からわずか4時間後には、日本スケート連盟が用意したバンクーバー近郊のリンクで約1時間半、非公開で練習した。メダルの色に直結する3回転半は、4回跳んですべて成功したという。「(昨年末の)全日本選手権よりも、(1月の)4大陸選手権よりも(トリプル)アクセルの確率は良くなっている」。今季序盤戦では8回跳んで1回しか決まらなかった大技が、ピタリと決まって、表情は自然と和らいだ。
練習後、記者会見のため、各国の報道陣が集うメーンプレスセンターに移動する際には、渋滞に巻き込まれて約50分間遅れた。それでも笑みは絶やさない。「金メダルにどのぐらい近づいた?」と聞かれ「80%ぐらい」と言った4大陸選手権を振り返り「あの時は今自分ができることを出し切れたと思ったので、気分も良くて80%と言ってしまった」と肩をすくめ、「パーセンテージで表すことはできないけど、今回はその4大陸よりもすごくいい状態」と、キッパリと話した。
日本とのバンクーバーの時差は17時間だが、日本では午前6時から練習するなど対策は万全。昨年10月のロシア杯以来、約4カ月会っていなかったタラソワ・コーチもバンクーバーに到着し「五輪でたくさんの経験をしている先生のパワーが演技につながると思う。いろんなことを聞きたい」と、頼もしそう。入村した選手村も「1つの町みたいでビックリした。今でもワクワクしている」と、新鮮だったようだ。
厳戒態勢のライバル金妍児(韓国)とは対照的に、リラックスした浅田の笑顔は、金のそれを完全に上回っていた。【高田文太】
[2010年2月22日8時39分 紙面から]
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