フィギュア
Figure Skatingヨナ公式練習でミス連発し貝になった
機械のように正確だった金妍児(19=韓国)のジャンプに狂いが生じた。午前中に行われた五輪会場での公式練習。普段なら、楽々とこなすダブルアクセル(2回転半)で、まさかの踏み切りミス。2連続3回転の練習では、前半ジャンプの踏み切りに何度も失敗した。いら立ちからか、顔をしかめる場面もあるなど、国際大会5連勝中の「世界女王」の滑りは影を潜めた。
練習を終えると、待ち構えた韓国報道陣に申し訳なさそうに頭を下げながら、口をチャックで閉じるポーズをつくって、ノーコメントで引き揚げた。今五輪では韓国選手では珍しく、選手村を離れてホテルに滞在。前日19日のバンクーバー入りの際は、空港職員やボランティアによるバリケードが形成され、計100人の報道陣とファンを寄せ付けなかった。オーサー・コーチは、韓国での金について「旅をするダイアナ妃」と表現。「今や彼女には数人のボディーガードが必要な状況になった。本当に信じられないこと。彼らは金を取り囲むようにして、かわいがっている」と同情している。
そんな厳戒態勢が金の緊張感を高め、動きを硬くしているのか、それとも疲れがあったのか。五輪組織委員会が提供する情報サービスの取材には「五輪に出ることは小さいころから夢見ていた」と前置きしつつ「金メダルを取っても取らなくても、いい思い出を持ち帰りたい」と、やや弱気なコメントを残している。滑りも、気持ちも、やや不安定な印象だ。【高田文太】
[2010年2月22日8時46分 紙面から]
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