フィギュア

　フィギュアスケート女子日本代表の浅田真央（１９）の必勝を願い、老舗の人形問屋「人形の久月」（東京都台東区）が２３日、浅田そっくりのひな人形を公開した。同社の顧客５１５人に昨年１１月から今年１月までに行った「娘にこんな女性になってほしい」アンケートで浅田が７位にランクイン。ひな人形シーズンに五輪を迎える浅田を応援する思いで、真央びなを製作した。東京・浅草橋総本店で３月３日まで公開する。

　人形は高さ５１センチ、重さ４・５キロ。人形の命である顔は、人形製作歴４０年の頭師（かしらし）という職人が、浅田の写真を参考に約２週間かけて製作した。石こう製で、瞳はガラスで生きているような輝き。着物は絹の十二単（ひとえ）。非売品だが、男びなと合わせて製作費は１００万円以上という。

　当初は、通常の女びな同様に、髪形は「おすべらかし」、顔は白いパターンで製作した。しかし、浅田のうりざね顔がひな人形には「はまり役」すぎ。急きょ、顔を肌色にし、髪形は浅田のポニーテールに変更。激似の真央びなが完成した。オフシーズンの写真などをモデルにしており、人形は本番直前の本人の引き締まった表情より、ややふっくらとした柔らかい笑顔。久月では「金メダルを獲得して、また、このようなすてきな笑顔を見せてほしい」と話している。【清水優】

　［2010年2月24日9時15分　紙面から］

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