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真央好発進に中京大リンクアイスマン安堵

 バンクーバー五輪フィギュアスケート浅田真央(19)の好発進の裏には、母校中京大の「裏方さん」による支えがあった。「裏方さん」もショートプログラム(SP)2位発進に安堵(あんど)した。24日、練習拠点の中京大リンク(愛知・豊田市)で日ごろから整氷などに携わるアイスマン(整氷員)ら関係者がテレビ観戦していた。

 整氷などリンク管理を請け負ってきた「ホーメックス株式会社」(本社・豊田市)のアイスマンは、口々に「まずは無事に終わって良かった」とひと安心した。

 浅田の練習の合間にリンク表面を整え、氷の温度を管理している。細心の注意を払って最高の状態を作り上げる。副責任者の小原真さん(29)は「練習用のリンクですが、ボクらは毎回選手が試合に臨む気持ちで作業にあたっています」と言う。整氷に少しでもミスがあれば、浅田のけがにつながる可能性もある。2月中は時差を考慮し早朝練習した浅田に合わせるように、早朝午前5時台から作業してきた。

 大学関係者も、できる限りのサポートをしてきた。氷の状態が五輪会場とどう違うかを、先に現地入りした同じ中京大の小塚崇彦(20)に電話取材。関係者は「小塚君からは『中京大のリンクと変わらないから大丈夫』と報告がありました」と明かす。

 「裏方さん」はみな浅田が好きだ。「あいさつなど礼儀もしっかりした本当にいい子です」と声をそろえる。浅田は昨年のバレンタインデーに「いつもお世話になっています」と手作りチョコレートを持ってきたという。今年は直前の追い込み時期でチョコレートはなかったが、代わりにきれいな色のメダルを持ってきてくれると信じている。【八反誠】

 [2010年2月25日9時6分 紙面から]


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