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Figure Skating真央育ての親山田元コーチ勝算語る
浅田真央を中学3年まで指導した山田満知子コーチ(66)は、逆転の金メダルへの手応えを口にした。24日、愛知・豊田市内の中京大リンクの個室で女子SPをテレビ観戦。その後、取材に応じ「真央ちゃんは、最高の演技だったと思います。今の調子なら良い風が吹いている感じ」と、笑顔で期待感を強調した。
SPでは首位金と4・72点差がついた。金は完ぺきな演技をみせたが、名伯楽の目には不安要素が見えていた。「金さんはやっぱりうまかった。ただ練習を見ていると結構変な転び方をするし、ジャンプの軸がずれていることもある。ショートは3つしかジャンプがなかったけど、フリーはどうかな?」。フリーではジャンプが乱れる可能性があるとみているようだ。
一方で自らが小学4年から6年間指導し、ともに作り上げた浅田のジャンプには不安がないとし「自信がみなぎっている。アクセル(3回転半ジャンプ)を取って(認めて)もらえたことも自信になる。真央ちゃんはフリーが得意ですし」。今季序盤のスランプから完全に立ち直って、最高の状態にあると強調した。
逆転へのカギはフリーの演技に加え、浅田のフリー曲「鐘」がどう観客に受け入れられるかだとみている。SPでは浅田の「仮面舞踏会」より、ポップな印象の金の「007メドレー」に会場が沸いた。「鐘」は重厚で荘厳な曲だけに山田コーチは「カナダや米国は、欧州と違って壮大な曲より軽快な曲の方が好きみたい。あとはジャッジの好き嫌いになってくるから…」。この時だけは少し不安そうな表情になった。
20日に出発するまで中京大リンクで練習した浅田の姿を目にして「明るさが戻っていたし、自信を取り戻した」と精神面の充実を感じ取った。92年アルベールビル五輪銀メダルの伊藤みどりさんに続く「教え子」のメダル獲得へ、最後は「きっとやってくれるでしょう」とエールで締めた。【八反誠】
[2010年2月25日8時23分 紙面から]
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