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Figure Skatingロシェット「ホーム」の力でメダル獲得だ
SP3位のジョアニー・ロシェット(24=カナダ)は、21日に急死した母テレーズさんにささげるメダルを目指す。この日はグレーと黒の練習着姿。地元ファンから熱烈な声援を受け、サン・サーンス作曲のオペラ「サムソンとデリラ」を使ったフリーの演技を確認した。1回だけ3回転ジャンプで転倒したが、すぐに起き上がった。足に付いた氷のかけらを振り払い、1分もしないうちにジャンプをきれいに決めた。
「氷の上の彼女は競技者の顔になっていた」と、カナダ・スケート連盟のスリプチャク強化委員は目を細めた。「今朝もリラックスして、普段と変わらないように見えたし、本人は『いい感じよ』と言っていた」と続けた。ロシェットは母の死後、フリーが終わるまではマスコミに直接対応しない方針だが、閉会式には出る意向という。同僚でSP14位のファヌスは「彼女は(SPを)動揺を見せずに滑った。フリーもミスなく演じるはず。私たちも見習いたい」と、その精神力をたたえた。
ロシェットはカナダでは国民的アイドル。周囲は温かく見守ると同時に、悲劇を乗り越えてのメダル獲得を願っている。男子のライサチェクを金メダルに導いたキャロル・コーチは「観客が味方になっている」と言い、金妍児を指導するカナダ人のオーサー・コーチも「彼女には周囲の愛と支援がある」と、見えない力を感じ取っている。
スリプチャク強化委員は「1位との差はわずか7点だ」。メダル獲得なら、カナダ女子としては、やはり地元開催だった88年カルガリー大会銀メダルのマンリー以来となる。
[2010年2月26日8時59分 紙面から]
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