フィギュア
Figure Skating理想の男性は「ヨナを頼ってくれる人」
【ソウル25日=趙孝英通信員】フィギュアスケート女子で浅田真央(19=中京大)の最大のライバル金妍児(19=韓国)の自伝本が、韓国で爆発的な売り上げを記録している。金が、細部にまでこだわって写真の配置まで決めたという作品だ。スケートを始めたきっかけから、黒いマニキュアの真相、理想の男性像まで記している。本の内容から、金の素顔をのぞいた。
金の自伝本「キム・ヨナの7分のドラマ」が爆発的に売れている。1月28日に初版5万部で発刊し、同日、10万部が追加発注された。発行する中央出版社の関係者は「発売日に書評用の配本ができなかった。書店とインターネットからの予約が殺到した」と困惑した。すでに今年のベストセラーの呼び声すら出ている。韓国最大の書店「教保文庫」(ソウル市)では発売以来、売り上げベスト10をキープ。店内では韓国でも大人気の村上春樹氏「1Q84」と並んで置かれる“VIP待遇”だ。
同書によると、スケートとの出会いは5歳の夏。果川(クァチョン)の室内リンクだった。転ぶ恐怖心から「胸がドキドキした」らしいが、最初からすんなり滑り周囲を驚かせた。金の姉もフィギュアをやっていたが、母親がコーチに「ヨナには才能がある。お金がかかるがサポートできるか」と相談され、姉がフィギュアを断念し、金が個人レッスンを受けるなど、家族の苦渋の選択もあった。
最近は「国民の妹」ではなく「大人輩(大きい度量の意)の金先生」と呼ばれることに「私が試合で良くない結果も淡々と受け入れる姿を見てファンがつけてくれた」としており「私は単純な性格。過去は過去、また頑張ればいいと思っている」と自己分析した。
浅田については「ライバルという名のもう1人の私」という章で語っている。「ジュニアで初めてのシーズンは全敗した。プライドが少し傷ついた。よりによって、どうしてあの子が私と同じ時代に生まれたのか」と正直に力の差を感じたことを吐露している。
今やトレードマークとなった黒いマニキュアは、007シリーズの音楽を使うためピストルを撃つしぐさなど手の演技が多いことから「素手だから黒っぽいのはどうかと思った。ホテルの部屋で塗り、手を動かしてみたら、気に入った」と書いている。
また、理想の男性は「苦しいことがあれば私に頼ることもできる男性がいいと思う」と母性愛をみせる。「身長は私より高ければいい(笑い)」と背の高さは譲れないと主張した。
現在、中央出版社が日本、米国、中国などとも版権に関する協議をしているという。近々、日本語版も発売されるかもしれない。
[2010年2月26日8時25分 紙面から]
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