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完璧金ヨナに韓国熱狂!視聴率41・9%

 【ソウル26日=趙孝英通信員】金妍児(19=韓国)の女子フィギュアスケート金メダルに、韓国が熱狂した。ソウル市内では、バスターミナルやソウル駅、家電店などテレビのある場所ごとに、大規模なテレビ観戦会が発生した。テレビの瞬間最高視聴率も、人気ドラマなどをはるかに上回る41・9%を記録した。今季限りで引退してプロ転向するとの見方も出ており、五輪の金メダル獲得を受け「国民の妹」と親しまれている金の今後についても注目が集まりそうだ。

 金妍児の演技がスタートした午後1時20分ごろ、ソウル市内ではテレビのある場所ごとに、数十人から数百人の人だかりができた。ソウル駅構内、バスターミナル内、空港のロビーなどにとどまらず、病院のロビーなどにも人があふれた。ソウル駅構内の大画面テレビ周辺には50人以上が結集。金妍児が登場すると「テーハンミング(大韓民国)コール」が至る所でわき上がった。市内の病院では入院患者もロビーに出てきて応援。点滴を受けながら大きな声で声援を送る人もいた。

 この日のテレビ放送は、早朝からフィギュアスケート一色だった。五輪中継はSBSが独占放送。早朝から金妍児関連の放送を続け、フリー演技の中継中は瞬間最高視聴率41・9%を記録した。02年日韓W杯で韓国代表の試合を中継したMBCなど4局の合計視聴率は60~70%だったが、1局ごとでは最高30%前後だった。ゴールデンタイムの大ヒットドラマでも40%前後。今回の中継は昼間の放送としては異例の、記録的な視聴率となった。

 五輪後にも注目が集まっている。五輪前の1月下旬、金妍児のエージェントが韓国メディアの取材に対し、五輪後の引退説について「まったく可能性がないとは言えない」と含みを残し、「3月の世界選手権が終わるまでは競技は継続する。その後はプロ転向の可能性も高いのではないか」とみているとの報道があった。エージェント側はすぐに釈明。バンクーバー五輪に集中させるため「五輪後」については口を閉ざしてきた。

 韓国メディアも、その後は「五輪後」には触れてこなかったが、金妍児の去就はファンの最大の関心事だった。五輪の舞台で、史上最高得点での金メダル獲得という華々しい結果を残しただけに、「国民の妹」の次の舞台への注目はさらに高まりそうだ。

 [2010年2月27日9時53分 紙面から]


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