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美姫めざすソチで4回転!/フィギュア

演技を終え、悔しそうな表情を見せる安藤美姫
演技を終え、悔しそうな表情を見せる安藤美姫

<バンクーバー五輪:女子フィギュアスケート>◇25日(日本時間26日)◇パシフィック・コロシアム

 07年世界女王の安藤美姫(22=トヨタ自動車)は5位だった。ショートプログラム(SP)4位から巻き返しを狙ったが、フリーで安全策を取ったことが裏目に出た。得点が伸びずフリー6位で、合計で順位を下げた。4年後のソチ五輪で4回転ジャンプを跳び、メダル取りに挑戦する可能性も示した。

 演技を終えた安藤は、モロゾフ・コーチの元へ戻ると、こう言われた。「スロー」。指摘の通り滑りは躍動感を欠き、得点が伸びなかった。SPで4位につけ、メダルを狙うはずが合計で5位に下がった。大きなミスはなかった。連続3回転ジャンプを3回転+2回転に抑え、SPで跳んだ苦手の3回転フリップを外すなど難度を下げ、安全策を取ったことが原因だった。

 「これが今の実力だと思う。あんまり体の調子が良くなかったというか、動きが良くなかったので、これだけできたのは良かったのかなと思う」。準備していたものより基礎点だけで約5点ダウンの演技。上位が崩れれば、安全策が実ったが、自力で表彰台に立つには迫力が不足した。

 4年前は、冒険した。イチかバチかの4回転ジャンプは転倒。「4年前は失敗ばかりしていて、自分の自己満足で終わっていたと思うんですけど、自分なりに成長した演技はできたかなって思います」と振り返った。無謀と無難―。4年かけて、安藤は両極の五輪を体験した。

 幼いころから、泣いて、笑った。気持ちの浮き沈みは欠点だと思っていたが、トリノ五輪後から師事するモロゾフ・コーチは、これを「武器」だと認めてくれた。今も練習では、意見をぶつけあい、時にののしられる。英語力は向上し、取材エリアでは外国人記者の質問にも難なく答える。今大会、メダルに届かなかったが、4年かけて、人として大きく成長した。

 4年後について、言葉を選びつつも「三度目の正直っていうのもいいかなって思います」と笑った。モロゾフ・コーチは先月、安藤が「ソチ五輪で4回転ジャンプを跳んでギネスブックに載りたい」と話したとのエピソードを披露した。安藤は「自分の人生もスケートの人生も1歩ずつ成長して、その時がくればそうなるだろうし、まだ分からないです」と言った。【佐々木一郎】

 [2010年2月27日8時20分 紙面から]


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