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真央笑顔で「もう1度」五輪再挑戦を宣言

女子シングルの銀メダルを手に笑顔を見せる浅田(撮影・たえ見朱実)
女子シングルの銀メダルを手に笑顔を見せる浅田(撮影・たえ見朱実)

 フィギュアスケート女子シングルで銀メダルを獲得した浅田真央(19=中京大)が、早くも14年ソチ五輪での金メダル獲得へ新体制づくりに着手した。悔し涙にくれたフリー演技から一夜明けた26日(日本時間27日)、バンクーバー市内で会見。ようやく銀メダルの喜びをかみしめ、笑顔で五輪再挑戦を宣言した。一方、4年後に向けて愛知・豊田市の中京大リンクを拠点にし、日本人コーチを探していく方針が判明。五輪開催国ロシアで絶大な力を持つ現在のタチアナ・タラソワ・コーチ(63=ロシア)とは、アドバイザーとして関係を継続することになりそうだ。

 悔し涙がうそのように、浅田の顔は晴れ晴れとしていた。前夜は各テレビ局に出演後、家族らと日本食を食べて、ようやく就寝したのが午前6時。その一晩で気持ちの整理をつけた。「昨日はただただ悔しいだけ。でも、この五輪でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を3回決めたのはうれしく思うし、銀メダルを取れたことも今はすごくうれしい」。この日の会見は終始笑顔だった。

 同時に4年後のソチ五輪での再挑戦の意欲も高まってきた。「五輪って本当に大きな舞台で、違うんだなと思った。もう1回出たい思いがある」。27日(日本時間28日)のエキシビションから再スタートを切る。今大会金メダルの金妍児(韓国)も出場する世界選手権(3月23日開幕、イタリア・トリノ)が控えているが、陣営ははやくも来季以降へ向けた新体制にも着手し始めた。

 近い関係者は「コーチは日本人が理想。タラソワ・コーチには来季以降、アドバイザーのような形でお願いしたい」と明かした。金や安藤のように海外に拠点をつくらず、優先的に利用できる中京大のリンクでじっくりと練習に取り組む方針。今五輪前も同リンクでの直前調整でジャンプの精度が高まった。必然的にコーチも常時指導できる日本人を探すことになりそう。

 一方でタラソワ・コーチとの関係も“アドバイザー”という形で継続する。数々の五輪金メダリストを育てたタラソワ氏の振り付けは、世界的な評価が高い上、次回五輪は同氏の母国ロシア・ソチで開催される。同氏はロシアで絶大な力を持っている。同関係者も「(タラソワ氏には)さまざまな情報が入ってくる。人脈も幅広いので、必要な人やものをそろえてくれる」と話す。

 すでに浅田は4年後に向けて昨年から4回転トーループの練習に着手している。その大技の習得に心強い味方もいる。この日、今大会銅メダルを獲得した高橋大輔が「(浅田に)コツを聞かれれば教えます」と指南役を買って出た。4年後のソチ五輪で目指す、パーフェクトな金メダル演技への挑戦はもう始まっている。【高田文太】

 [2010年2月28日8時47分 紙面から]


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