第3回 マウンテンリゾートの街、ウィスラー
- 北米一のスキーリゾートの街、ウィスラー。夏はハイキングもでき、通年のマウンテンリゾートとして多くの観光客が訪れる。
バンクーバーオリンピックのもう1つのメイン会場になるウィスラー。ここは、スキーリゾートとして、世界的に有名だが、1年を通じてのマウンテンリゾートとして評価が高まっている。ふもとのウィスラービレッジにはホテル、ショップ、レストランなどが1カ所に集中しているため、移動に時間を取られることなく、リゾートやアクティビティーを楽しむことができる街といえる。
ウィスラー
2010冬季バンクーバーオリンピックで、アルペン・スキー、ノルディック(ジャンプ、クロスカントリー、複合、バイアスロン)、スライディング競技(スケルトン、リュージュ、ボブスレー)が行われる都市。ウィスラー山とブラッコム山のふもとにある。1960年代にスキーリゾートとして開発が始まり、ウィスラー山にスキー場が開設された。68年からは五輪招致を目指していた。年間200万人の観光客を集める、北米1のスキーリゾートとして知られており、米国や豪州の裕福層は近郊に別荘を持ち、毎冬を過ごしている。
- ウィスラー山とブラッコム山の頂上を結ぶゴンドラ「PEAK2PEAK」。
また、スキーだけではなく夏にはハイキングや、マウンテンバイクで、ゴルフなど、通年のマウンテン・リゾートとして人気を誇っている。08年12月にオープンした、ウィスラーとブラッコムの山頂を渡るゴンドラ「ピークトゥピーク」は支柱間距離と地面からの高さが世界最長。
ウィスラーにはアルペン種目が行われる「ウィスラークリークサイド」、ノルディック種目が行われる「ウィスラーオリンピックパーク」、ソリ3種目が行われる「スライディングセンター」がある。ウィスラー市は「サステナビリティ(持続可能性)」五輪の基本理念を挙げており、これらの施設は五輪後に一般開放や子供たちの体験のために使われる。また、樹林の伐採を行わない、廃材を利用する、余分な熱を出さないなど環境にも配慮して「サステナビリティ」の実現を目指している。
- 先住民の歴史と文化が紹介されている「スコーミッシュ・リリワット文化センター」。
また、「スコーミッシュ・リリワット・文化センター」は、この土地に暮らす先住民のスコーミッシュ族とリリワット族の文化や歴史を伝える博物館。自然と共に生きてきた彼らの生活ぶりがわかる。
バンクーバーからは99号線を北上して2時間。ただし、五輪期間中は一般車両の立ち入りを制限するため、グレイハウンド(長距離バス)など公共交通機関を利用する必要がある。
ジップトレック
ウィスラーのスライディング・センターの先、ウィスラー山とブラッコム山の間にあるフィッツシモンズクリークの上にケーブルをかけ、森から森を渡るアクティビティ。自然との共生をテーマにしており、森の中に作られた通路には、森に生息する熊や鳥など動植物の説明が行われている。
森はダグラスファー(米杉)やヘムロック(米栂)など50~100メートルほどある背の高い木で構成されている。かつては木材として切りだしていたが、「一度木を切ってしまえば300年再生できない」という発想のもと、自然の中で遊ぶという発想に転換し、今では人気のアクティビティーとなっている。
ケーブルは5本あり、最長のものは350メートルだが、、30秒ほどで一気に駆け下るため、スリルと相まって、渓谷の景色を楽しむ余裕もないほど。しかし、慣れてくれば、両手を放し逆さにぶら下がって駆け下ることも可能だ。11月以降は雪が降ることも多くなるが、通年行われている。
ジップトレックの動画
ジップトレックを体験しました。5本あるケーブルのスタートまで、深い森の中を結構な距離歩きます。一番長いケーブルでは時速60キロほど出るそうですが、動画で伝わったかどうか…。逆さになる場合は手を放すことも出来て、結構ハマります。当日は雪が降り出し寒かったのですが、そんなことはお構いなしでした。カメラを持つ手がかじかみ落とさないようにするのに精いっぱいでした。
- いよいよ2月12日にバンクーバー五輪が開幕、熱い戦いがスタートする。でも楽しみは五輪だけじゃない!バンクーバーには見どころがたくさん。「バンクーバー先乗りレポート」では、電子メディア局員・O(婚活中)がひと足先に現地に乗り込んで、バンクーバーに行ったらぜひ訪れたいスポットを紹介する。
記事一覧
- 第1回 バンクーバー&郊外の観光地
- 第2回 バンクーバーの交通事情
- 第3回 マウンテンリゾートの街、ウィスラー
- 第4回 バンクーバーで五輪を楽しむ
- 最終回 スピードスケートが行われるリッチモンド