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最終回 スピードスケートが行われるリッチモンド

 スピードスケートが行われるリッチモンド。バンクーバーの南に位置している。バンクーバー国際空港もリッチモンド市にあり、バンクーバー都市圏の玄関口になっている。中国系移民が多く住む町としても知られている。

リッチモンド

 バンクーバーの周辺都市の1つ。バンクーバーダウンタウンからはトランスリンクと呼ばれる路線バスや、09年に開通したカナダラインで行くことでができる。

 アジア系の移民が多く住んでいる街で、中国、台湾系など中心となって開かれている夏の夜市「リッチモンド・ナイト・マーケット」は活気にあふれている

ルル・アイランド・ワイナリー
リッチモンドにある「ルル・アイランド・ワイナリー」。

ショッピングモールも多くあり、「アバディーン・センター」には多くのアジア系の店舗が入っており、日本の100円ショップ「ダイソー」も出店している。五輪開催中の2月中旬は中国の旧正月にあたり、センター内は春節の飾り物で彩られる。「リッチモンド・センター」は市内で最大のショッピングモールで約240の店舗が入っている。

ルル・アイランド・ワイナリーのワイン
「ルル・アイランド・ワイナリー」ではブルーベリーやラズベリーで作られたワインも作られている。

 一方で、農業も盛んに行われており、主要な作物にはクランベリーやブルーベリーがある。また、ルルアイランドワイナリーでは、アイスワインやブドウ以外の果物で作られたワインも楽しむことができる。ルル島の南西部にあるスティーブストンは漁業の村として知られ、かつては鮭の缶詰加工業で栄えた。また、多くの日本人が移住したことでも知られている。

リッチモンド・オリンピックオーバル

 フレーザー川のほとりに建てられた、スピードスケートの会場。収容人員は7600人。五輪開催にあたって建設された。建設費は1億7800万カナダドル。

リッチモンド・オリンピックオーバル
スピードスケートが行われるリッチモンド・オリンピックオーバル。

 屋根には松くい虫にくわれて出荷できなくなった木材を使用し、屋根に降った雨水をトイレ用の水に使用するなど環境に配慮した造りになっている。ほぼ海抜0メートルの所に建っており、好記録を出すことは難しいとされている。

 五輪後も、市民のための運動施設として利用され、特に室内のカヤック・ボート練習施設は画期的。

オリンピックオーバルの動画

リッチモンド・オリンピックオーバル
リッチモンド・オリンピックオーバルの屋根は松食い虫の被害に遭った廃材で作られている。

 リッチモンドのリンクを実際に滑ってみました。しかし、スケートをしたのは小学校以来。その時の思い出から、滑れるだろうと思っていたのですが…甘かったです。足元はフラフラ、動画もガクガク…(すみません)。それを尻目に一緒に滑った欧米の人達にどんどん抜かれる有様。前哨戦?は完敗となってしまいました。日本代表にはぜひリベンジを果たしてもらいたものです。

 建物の隣にはプールがあり、貯められた水の中にはクランベリーが浮いていました。クランベリーは実の中に空洞があり、水に浮く性質があるそうです。実際、クランベリーを収穫する時は畑に水を張ってため池状態にして、浮かんできた果実を収穫する方法がとられているそうです。果実そのものはとても酸っぱいのですが、ジュースやジャムなどに加工されます。また、感謝祭の時に食べる七面鳥の丸焼きにはクランベリーソースが添えられるそうで、欧米の人々にとっては欠かせない果実なのだそうです。

バンクーバー先乗りリポート

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