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越が辞めても支援会社社長チーム続ける

 「最後の五輪」と明言して臨んだ選手団最年長のスケルトン越和宏(45)は最終の4回戦まで勝ち進み、結果は20位だった。03年から越のスポンサーとなり、07年からは年間予算2000万円の社内クラブチーム「ホワイトサンダー」を設立して支えてきた長野市のシステム開発会社「システック」社長の北村正博氏(63)は現地で応援。「年齢にめげず、壁を乗り越え続けた姿に勇気をもらった」と、言葉を詰まらせた。

 越を含め3選手が所属する「ホワイトサンダー」を支えるのは、資金的にも簡単ではない。それでも「きっぷの良さ。勇気。負け惜しみも言わない。礼儀正しさ。越の人間的な魅力は社員にも力を与える」と、共に闘ってきた。

 レースでは、越とともにホワイトサンダーから代表入りした田山真輔(27)が、越の合計タイム3分35秒28を0・11秒上回る3分35秒17で19位に入った。越も後輩をたたえ、笑顔で報道陣の前に押し出してみせた。レース後、越は引退を示唆したが、北村社長は「引退の判断は彼にゆだねる」とした上で「選手でも、後進の育成でも、越と一緒にチームを続けていきたい」とし、今後もスケルトンを支えていく考えだ。【清水優】

 [2010年2月21日9時6分 紙面から]


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