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Sスケート代表が氷確認「滑りやすい」

 バンクーバー冬季五輪のスピードスケート会場となる五輪オーバルで5日、加藤条治や長島圭一郎(ともに日本電産サンキョー)ら日本期待の男子500メートル代表4人が氷の感触を確かめた。現在の世界記録は同種目の34秒03を含め、標高が高く気圧が低い「高速リンク」で生まれたものばかり。今回は海抜ゼロに近く、世界新記録誕生の期待は薄いが、リンクの評判は上々だ。

 前回のトリノ五輪で4位だった及川佑(びっくりドンキー)は「とにかく滑りやすい。エッジがかんで、力が返ってくる感じ」と絶賛した。「それがタイムにつながるかは分からない」と付け加えたものの、トリノの最高タイムだった34秒82は上回るとみた。太田明生(JR北海道)も「気持ち良く滑れる。34秒台でそろえる選手が何人か出ると思う」と予想した。

 優勝候補の加藤と長島は「去年と変わらない」と口をそろえた。昨年3月に五輪オーバルで開催された世界距離別選手権は最高タイムが34秒80で、ただ1人、2回とも34秒台を出した李康ソク(韓国)が優勝した。

 長島は「高速でないリンクには、それに合った滑り方がある。カーブでできるだけ長く氷を押さないといけない」と微調整に励む。前回五輪で日本勢は誰も35秒を切れなかった。2レースの合計で争うこの種目は、34秒台を出すことがメダル獲得の条件になりそうだ。(共同)

 [2010年2月6日18時37分]


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