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復刻:長島銀で1000万円、条治600万円

<09年12月23日付日刊スポーツ紙面から>

 スピードスケートのW杯で、今季優勝している加藤条治や長島圭一郎ら、来年のバンクーバー五輪有力選手を抱える日本電産サンキョーが、破格の金メダル報奨金2000万円を用意していることが22日、分かった。前回の06年トリノ五輪は1000万円だったが不発に終わり、今回は倍増となった。銀メダルで1000万円、銅メダルで600万円と、いずれも冬季種目としては前例のない高額に設定されている。

 冬季五輪種目では、史上最高額のニンジン作戦が決行されることになった。2000万円は、日本スケート連盟が98年長野五輪の清水宏保、トリノ五輪の荒川静香が金メダルを獲得した際に与えた200万円の10倍(現在は金300万円、銀200万円、銅100万円)。前回、日本電産サンキョーは金1000万円、銀600万円、銅200万円を用意したが、同社所属選手では加藤の500メートル6位入賞が最高。スピードスケート勢全体を見渡してもメダルゼロだった。そこで、さらに選手のモチベーションを上げるため、それぞれ約2倍の額に引き上げた。

 報奨金は会社が半分、残る半分は永守重信会長のポケットマネーから支払われる。同社スケート部の新井滋平部長は「それだけ金メダルを取ってほしいという会長の思いが強い」と、期待の大きさを代弁した。

 日本電産サンキョーは、男子の加藤と長島、さらに女子の吉井と、すでに3人が五輪代表に内定済みだ。加藤と長島は今季、W杯で優勝した堂々の金メダル候補で、吉井も今季W杯で4位入賞の実績を持つ。さらに男子の小原ら、今後も代表選手が増える可能性はある。報奨金に発奮してメダルラッシュとなれば、総額5000万円超もありえるが、同社の本年度純利益は約25億円を見込んでおり、昨年度の約18億円を上回るなど不況の影響は少ない。

 柔道男子で五輪3連覇した野村が、所属のミキハウスから5000万円超のボーナスを手にしたことはあるが、それ以外で1000万円超えはほとんどない。五輪金メダリストの名誉とともに、破格の臨時収入のチャンスが到来した。

 五輪の報奨金アラカルト

 ◆柔道 04年アテネ五輪男子60キロ級で五輪3連覇を達成した野村忠宏は、ミキハウスから5000万円超のボーナスをゲット。さらに自動車会社から2000万円相当の車が贈呈される。

 ◆卓球 各競技団体の金メダル報奨金で、もっとも高額なのが日本卓球協会で2000万円。世界選手権も同額。ただし、男女とも中国が絶対的な強さを誇っているだけに、1度も獲得した選手はいない。

 ◆バドミントン オグシオこと昨夏の北京五輪女子代表の小椋、潮田組は、所属する三洋電機から、金メダルの場合は1人1000万円、銀メダルは500万円、銅300万円が支給される約束を交わしたが、手にすることはなかった。

 ◆世界最高額を拒否 歴代世界最高といわれているのが、アテネ五輪重量挙げのイラン代表ホセイン・ラザザデが国家から提示された約11億円。しかし「私はイランのために戦う」と拒否して金メダルを獲得。

 ◆日本電産サンキョースケート部 1957年(昭32)「三協精機スケート部」として正式に発足。三協精機創業者の故山田正彦名誉会長により設立され、三十余名の五輪選手を送り出した。今村俊明監督

 [2010年2月16日13時1分]


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