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朋美現役続行で4年後42歳ママ五輪だ

 【バンクーバー(カナダ)7日(日本時間8日)】スピードスケート五輪代表の岡崎朋美(38=富士急)が今五輪後も現役続行して14年ソチ五輪を目指すことが7日、分かった。日本女子史上最多タイの5連続出場を誇るが、出産を経てママでの五輪出場という大挑戦に「日本人でもできることを証明したい」と意欲を示した。まずは、旗手という大役も担う今五輪で悲願のメダル奪回を果たし、岡崎健在を証明する。

 38歳になっても、5回目の五輪を迎えても、岡崎の夢はさらに大きく膨らんでいた。今五輪後の進退についても迷いはない。答えは現役続行だった。

 岡崎 また4年のチャレンジをしたい。ダンナ(夫の安武宏倫さん)もまずは子どもを産んで欲しいと思っている。私もその希望はある。バンクーバー前もできれば産みたかったけど、時間もなかったし、これは授かり物なので。子どもができたら休むことになるけど、また戻ってトレーニングして妥協せずにやりたい。

 岡崎にしかできない挑戦が残っている。ベテランの女性アスリートにとって出産は、すなわち引退だった。だが、岡崎自身が4年前のトリノ五輪でその挑戦が不可能ではないことを目の当たりにした。

 当時34歳のジュロワ(ロシア)が出産、子育ての約2年のブランクを経て女子500メートルで金メダリストに輝いた。「彼女も出産して骨盤が柔らかくなって速くなったと言っていた。そういうことを立証できるのは私しかいない。日本人でもできるということを証明したい」。40代を迎えてさらに壁は高くなるが、より岡崎の挑戦心をかき立てる。

 現役続行には周囲の後押しも必要だ。夫の安武さんは以前、愛妻の現役続行という選択肢に「まずは子どもが欲しい。子どもを産んでまた五輪に出たかったらやればいい」と理解を示していた。高校卒業後から二人三脚で歩んできた富士急の長田総監督とのコンビ継続も必要不可欠になる。岡崎は「私がやるなら、長田監督もついてきてくれると思う」と話した。

 まだ成長できるという自負がある。昨年3月のW杯ソルトレークシティー大会500メートルで4年ぶりに自己新を更新。昨オフのトレーニングで過酷を極める内容に耐え、過去最高3センチ増のヒップ96センチに成長した。「まだ道具とかいろいろ突き詰められる部分がある」。まだスピードスケートを極めていない。トリノ五輪で0・05秒差でメダルを逃した痛恨の思いも晴らしていない。何よりママで五輪という大きな頂がある。登り続ける山がある限り、岡崎は挑み続ける。

 [2010年2月9日8時49分 紙面から]


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