スピードスケート
Speed Skating長島、加藤、及川3枚看板でメダル奪回だ
スピードスケート日本代表が男子500メートルで4年前の忘れものを取り返しに行く。日本のお家芸といわれる同種目は15日に号砲が鳴る。前回トリノ五輪はメダルを逃し、全体でも7大会ぶりのメダルゼロのあしき流れをつくってしまった。今回は長島圭一郎(27=日本電産サンキョー)加藤条治(25=日本電産サンキョー)及川佑(29=びっくりドンキー)と3枚看板がそろい、14日の最終調整も万全。チームJAPANとして結集し、メダル奪回を目指す。
決戦前日の取材で、長島が余裕を漂わせた。この日からミックスゾーンに「GOLD MEDAL」など3位までのエリアが設定された。広報担当者に縁起担ぎで金メダルエリアに連れられると「明日のためにココを覚えとかないと」と報道陣を笑わせた。浮かれているわけでも、緊張しているわけでもない。「大学4年で初めてW杯に出た時の前日みたいな感じ」。金メダル候補は、いきなり3位で世界デビューした好イメージを描いた。
男子500メートルは4年前の五輪に忘れものをした。過去12個のメダル中、8個を輩出した「お家芸」で惨敗した。今回のメンバーで太田を除く3人も出場。だが当時も金メダル候補だった加藤は6位に終わり、長島も13位。及川が4位と健闘したのが唯一の救いだった。及川は言う。「メダルを逃した重みを感じている」。計算できる種目で敗れたことが、全種目で7大会ぶりのメダルゼロにつながったと言っても過言ではない。
この4年間で成長を重ねた。長島、加藤はW杯で日本人史上歴代3位、4位の勝利数を重ね、及川も日本記録保持者となった。太田も新顔として台頭し、今村代表監督は「長野五輪以降、史上最強のメンバー」と自負する布陣がそろった。 個人勝負でもあるが、チームとしてもメダル奪回を目指す。13日は中長距離勢も含めて1つの部屋に集まり、モーグルをテレビ観戦。上村の姿に一喜一憂しながら団結力を高めた。「明日にすべてをかけて戦う」。加藤の言葉は短距離勢総意の決意表明だ。【広重竜太郎】
[2010年2月16日9時40分 紙面から]
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