スピードスケート

　バンクーバー五輪スピードスケート男子５００メートルで日本に一気に２つのメダルをもたらした長島圭一郎（２７）と加藤条治（２５）の快挙は合わせて１６００万円もゲットした。所属する日本電産サンキョーは１６日、長野県下諏訪町の本社会議室で、社員約１００人によるテレビ応援を行った。全員が「必勝」鉢巻きと所属選手名の書かれたハリセンを握る完全装備。「行け～！」と声援にも自然と熱が。２人の表彰台が決まった瞬間は、クラッカーと紙吹雪が舞うお祭り騒ぎとなった。

　同社は前回のトリノでメダルなしに終わった悔しさから、冬季五輪種目では破格の高額報奨金を用意していた。銀の長島には１０００万円、銅の加藤には６００万円が支払われる。２つのくす玉を割った安川社長は「準備したかいがありました。“ご苦労さま”というより“ありがとう”」と涙ぐみながら話した。２つ同時のメダル獲得は、これまで延べ４０人以上の五輪代表を輩出した同社スケート部でも初の快挙。長島、加藤は現在、総務人事部のいわゆる「平社員」だが、同社長からは「昇進もありますよ」と２人の昇格案も飛び出した。【鎌田良美】

　［2010年2月17日8時46分　紙面から］

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