スピードスケート

＜バンクーバー五輪・スピードスケート：女子５０００メートル＞◇２４日（日本時間２５日）◇五輪オーバル

　穂積雅子（２３＝ダイチ）が７位入賞を果たした。１４日の女子３０００メートル６位に続く連続入賞で、日本人女子の長距離種目でのダブル入賞は山本宏美、橋本聖子に続き３人目。だがメダル獲得という高い目標を掲げていた穂積は、結果を残せなかった自分に腹を立てるように話した。

　「２種目入賞？　何位から入賞なんですか？」と報道陣に逆質問。８位以内と聞かされても「入賞と言っても、この結果は情けない。代表に漏れた人の分まで頑張りたかった」と満足しなかった。

　集中力が切れた自分が許せなかった。快走を演じた同走者の３７歳ヒューズ（カナダ）に離され、自分の滑りが悪いと錯覚した。羽田コーチが「３０００メートルまでは予定通り」と言うように、まずまずだった。だが穂積は「残り３、４周で気持ちが切れた」と３３秒台を刻んでいたラップを３４秒台以降に落としてしまい、勝負が決してしまった。

　メダルが期待される団体追い抜きを残すが、個人種目でのメダル獲得は１４年ソチ五輪へお預けとなった。「すべて新しく変えないと。自分に何が足りなくて、速い人は何をしているのか、調べて練習したい」。穂積は両親から渡された花束を手に、険しい顔つきで話した。【広重竜太郎】

　［2010年2月26日9時26分　紙面から］

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