若手よ!海外へ「負け」に行け!!
2010年2月24日
<バンクーバー五輪・ジャンプ:団体>◇22日(日本時間23日)◇ウィスラー五輪公園
日本は完全な力負けだった。4人全員が最大限のジャンプをした。ただ、昨年の世界選手権で銅メダルを獲得したときの岡部くんのような、爆発的なジャンプをする選手がいなかった。大会を通じても、調子の波が下降線のときに五輪にぶつかった印象がある。これが12、1月ごろならまた違った結果になっていた可能性はある。
4年後、世界と対等に戦うためには、コマを増やす必要がある。今回、代表5人とそれ以外の選手で差があった。フィギュアは、代表から外れた選手も実力者がたくさんいる。ジャンプもそうなるためには、若い選手が海外に「負け」に行かないとダメだ。
高いゲート設定の国内大会だけでは、世界のレベルはピンとこない。海外の大会に参加し、負けて初めて自分の実力を痛感する。そこが世界基準の選手になる第1歩。この不況時、全日本スキー連盟も各企業も遠征費用を出すのは厳しいが、こういう危機的状況だからこそ、両者がお互いに協力して閉塞(へいそく)状態を打開してほしい。(長野五輪団体金メダリスト、雪印コーチ)
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