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明るさ戻った全日本V4/浅田真央14

2010年2月13日

 浅田真央はバンクーバー五輪代表の最終選考会を兼ねた全日本選手権(大阪)で、今季最高と言っていい演技を披露した。ショートプログラム(SP)で首位に立つと、フリーで安藤美姫や鈴木明子を突き放し、女子では史上7人目となる4連覇を達成。初めての五輪代表を決めた。

 SPではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)が回転不足と判定された。しかし「初めての舞踏会でダンスしているような気持ちでできた」と、表情には明るさが戻った。翌日のフリーでは、大会前まで今季8度跳んで1度しか成功していなかった3回転半が決まった。大きなミスもなく演じ終えると、涙ぐんだ。「ホッとした。五輪では、やっぱり金メダルがいいと思う」。喜びをかみしめた。

浅田真央
09年12月、全日本フィギュアで4連覇を果たした浅田(中央)。左は2位鈴木、右は3位中野

 10月のフランス杯、ロシア杯と2大会続けて惨敗に終わってから約2カ月、じっくり国内で調整した。11月にはライバル金妍児(韓国)が、スケートアメリカのSPで世界歴代最高得点をマーク。GPファイナル(東京)では金が優勝し、安藤が2位に入って五輪代表に内定した。それでも、悔しさや焦りの気持ちはなかったという。「全日本までゆっくりと調整できると思っていたけど、いざテレビを見たら試合に出たい気持ちがわいてきた」。

 3回転半はまだ完ぺきではないものの、タラソワ・コーチのアシスタントコーチとの猛練習で「1番得意」と言えるほど自信が回復した。年齢制限で出場できなかったトリノ五輪から「すごく早かった」という4シーズンが経過。無我夢中で、さまざまな経験を通して成長し、五輪イヤーを迎えることになった。(つづく)【高田文太】


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冬のヒロイン
冬のヒロイン
バンクーバー五輪代表の女性アスリートを取り上げた日刊スポーツ紙面連載です。

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