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スランプの深刻さ気付かず/浅田真央11

2010年2月10日

 タラソワ・コーチとのコンビも2年目を迎え、前年より格段に早く始動した浅田真央の今季は、苦しい船出となった。

 昨年10月、今季初戦となった日本、北米、欧州の3地域対抗団体戦ジャパンオープン(さいたまスーパーアリーナ)で、今季のフリーのプログラムを初公開した。冒頭に跳んだトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は転倒。続けて挑戦した2度目の3回転半は踏み切りミスで、1回転半止まり。ラフマニノフ作曲の前奏曲「鐘」の荘厳な調べの中、演技する姿は天真らんまんな笑顔のイメージとは正反対だった。昨季使用していた「仮面舞踏会」のような「サビ」のない楽曲に約1万3000人の観衆は戸惑い、最後まで手拍子は起こらなかった。

浅田真央
09年10月、ジャパンオープンで転倒する浅田

 フリー演技だけで争われる大会で、五輪でメダルを争うロシェット(カナダ)に23・45点もの大差をつけられ、格下のレピスト(フィンランド)にも及ばず、3位に終わった。ジャンプの種類や演技構成は昨季とほぼ同じ。例年、シーズン初戦でつまずくことはあっても、すぐに巻き返してきただけに「ジャンプをパーフェクトに跳べば、いいプログラムだと思う」。初戦の内容をそれほど深刻には受け止めてはいなかった。

 「五輪シーズンなので去年までいろいろと挑戦してきたことを出すシーズン。これが五輪のプログラム」。五輪に向け、男子並みといわれる高難度のプログラムを必ずものにできる―。このころの浅田にはそんな確信があった。人生最大のスランプの入り口に足を踏み入れている、とは気付いていなかった。(つづく)【高田文太】


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冬のヒロイン
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バンクーバー五輪代表の女性アスリートを取り上げた日刊スポーツ紙面連載です。

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