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速さと持久力 好バランス/Sスケート

2010年2月28日

<バンクーバー五輪・スピードスケート:女子団体追い抜き>◇26日(日本時間27日)◇五輪オーバル

 団体追い抜きで日本女子が金メダルを取る可能性が、かなり高い確率で出てきた。田畑、穂積、小平ともに個人での力は世界のトップと差があるが、3人そろえば話は別。スピードの小平、持久力の穂積、オールラウンダーの田畑と、バランスのいい編成になったことで、世界の上位を狙えるようになった。

 団体追い抜きは、いかにロスなく先頭を交代できるかがカギになる。予選では、リズムがいいのでスムーズに交代ができていた。小さなミスを犯せば、周回を重ねるごとに大きく響いてくる。準決勝と決勝の間が1時間半しかなく、体力を温存できるかとうことも重要になってくるのでミスは、最小限に抑えたい。

 課題を挙げるとしたらスタート。最初、先頭で引っ張る穂積は、予選では慎重に行きすぎていた。積極的なレースができればタイムはもっと縮められる。

 準決勝を突破すると決勝の相手は世界ランク4位のドイツか同7位の米国。実績ではドイツが上だが、怖いのは、日本のようにバランスが取れている米国だ。(ソルトレークシティー五輪1万メートル4位、日本スケート連盟強化委員)


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評論家・白幡圭史
白幡圭史(しらはた・けいじ)
 1973年(昭和48)10月8日、北海道釧路市生まれ。釧路商高—専大—コクド—釧路市スポーツ振興財団。五輪は92年アルベールビル大会から3大会連続出場。02年ソルトレークシティー大会男子1万メートル4位。02年引退。

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