2010年1月17日

１月１６日　土曜日　晴れ時々曇り　朝の気温3℃　五輪開幕まであと２６日

　ここ数日は雨が多くて市民はうんざり、オリンピック関係者はハラハラの天候でしたが、今日はひさびさに日差しがまぶしいお天気です。

　雨と気温上昇の影響で今週は、スノーボードとフリースタイルの競技場となるサイプレススキー場が、急きょ予定を早めて一般開放を中止となりました。今後はオリンピック開幕に向けてスタッフ総出の整備を行っている様子です。

　いつもの冬なら、雪が降らない方が雪かきをしなくて済むし、ちょっとでも暖い方が過ごしやすくてうれしいのですが、今はオリンピック関係者でなくても、もう少し寒くなって雪が降ればいいなと願うバンクーバーライト（バンクーバーの人々）も多いはずです。

　さて、開幕まで１ヶ月を切り、バンクーバーの街はオリンピック一色となりつつあります。市内を走るスカイトレインの駅の広告は、スポンサー企業のものだけとなり、メインストリートを彩る旗も五輪マークのものに替えられ、チョコレートショップの商品にもオリンピック仕様のものが。あちこちで見られるオリンピックの装飾は、いよいよ始まるんだなぁと街のムードを盛り上げてくれます。

　そして、15日からはオリンピック・パラリンピック選手村の周辺道路が閉鎖されました。作業員たちがフェンスを設置する横で、戸惑う市民やサイクリストがいたり、迂回する車で渋滞する場面も見られました。選手村の水辺に整備された散歩道はジョギング、サイクリング、散歩にと市民や観光客のあいだで人気のスポットですが、ここもパラリンピック終了まで閉鎖されるようです。今後順次、会場周辺やメインの道路の交通規制がはじまり、市内のあちこちで渋滞が予想されます。

　先日、バンクーバー市は地元の新聞にカラー印刷で市民向けのガイドを掲載しました。市長からのメッセージ、会場周辺や一般道路の交通規制の説明とともに、「よいホスト市民としての１０か条」なるものが。その１つが予想されるスカイトレインやバスの混雑に理解を求めるものです。

　マイカー通勤やダウンタウンでの駐車が困難となるため、これらの公共交通機関も朝夕は特に混雑すると思われます。私の夫はオフィスのあるダウンタウンまで電車通勤していますが、オリンピック期間中は自宅で仕事をするか、朝７時前には出勤するかとオリンピック対策を考えています。

　街も市民もオリンピックに向けて準備が進むバンクーバーです。