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自信から確信へ「金80%ぐらい」/浅田真央15

2010年2月14日

 浅田真央は、五輪前の最後の実戦として1月27日開幕の4大陸選手権(韓国・全州)に出場し、取り戻した自信を確信に変えた。

 米国で調整するライバルの金妍児(韓国)が不在の大会で、ショートプログラム(SP)では3位と出遅れたが、フリーで約1年ぶりに2度のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を決めて逆転した。女子では浅田しかできない高難度の演技で、08年12月のGPファイナル(韓国・高陽)以来の優勝。「(トリプル)アクセルを2つ決められたのは五輪につながる」。序盤の不調で見失いかけた金メダルへの思いは、3回転半を跳べるという確信とともに、再び強くなった。

 大会前にはインターネットの掲示板に、浅田の演技を妨害しようと呼びかける書き込みがあった。宿泊先のホテルの従業員が携帯電話で撮影した動画が、ネットに流出する騒動まで起きた。そんな場外戦に動じることなく、強心臓ぶりを発揮。表彰台の中央で気持ちよさそうに君が代を口ずさみ、優勝インタビューでは「カムサハムニダ」と、韓国の言葉で観客席に感謝の思いを伝えた。

 年齢制限で出場できなかったトリノ五輪のころ、すぐ目の前にあると思われた五輪の金メダル。同い年の金の台頭で、今は、むしろ遠ざかったようにも映る。だが、「金メダルにどのぐらい近づいた?」と聞かれ「80%ぐらいかな」と、無邪気な笑顔で話した。年明け早々、マジックで紙に大きく書いた目標は「オリンピックでパーフェクトに滑る」。それができた時、金メダルに手が届くと、今は確信している。【高田文太】(おわり)


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冬のヒロイン
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バンクーバー五輪代表の女性アスリートを取り上げた日刊スポーツ紙面連載です。

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