2番手だれが飛ぶか注目
2010年1月14日
ジャンプは現時点で最強の5人がそろった。このメンバーなら、五輪でもいい戦いができるだろう。その中で特に見逃せないのが団体戦。なぜなら日本にメダルの可能性があるからだ。ソルトレークシティー、トリノ五輪は可能性はありながら残念な結果に終わったが、今回は長野五輪以降では最大のチャンスだろう。
メダル争いはオーストリア、ノルウェー、フィンランド、ドイツ、そして日本の5カ国に絞られる。その中でオーストリアは頭1つ抜けているが、ほかは大きな差はない。各国とも実力者が1〜2人しかいないのに対し、この日選ばれた5人を見ると、全員が平均して力を持っている。大きな失敗をするような選手はいない。リレハンメル五輪の自分のようなことはないだろう。
今から気になるのが「打順」だ。団体で何より重要なのは飛ぶ順番。陸上の400メートルリレーで2走が重要と言われるが、ジャンプも同じで2番手の選手がカギとなることが多い。07年と09年の世界選手権は2番手に岡部を起用した。それがズバリとはまり、銅メダルを獲得した。長野五輪でも2番手の斉藤が1回目に130メートルでその回のぶっちぎりの1位で得点をかせいだ。金メダル獲得の最大の功労者だった。
逆に2番手で失敗すると、試合が終わってしまう危険性もある。本番でも2番目にだれが飛ぶかに注目してほしい。(長野五輪金メダリスト、雪印コーチ)
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