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コーナーで明暗/Sスケート男子500m

2010年2月17日

<バンクーバー五輪・スピードスケート:男子500メートル>◇15日(日本時間16日)◇五輪オーバル

 長島はバックストレートでのスピードを殺すことなく、コーナーの内側のレーンに入りました。最終コーナーの途中では、やや減速し、安定したフォームで、できるだけ小さく回ろうとする選手が多い。ですが、1本目6位と後がなかった長島は重圧がかかる場面で、スピードを優先しました。遠心力で膨らみ、外側のレーンにはみ出し、結果的に滑る距離は多少長くなりましたが、リスク覚悟でスピードを維持した。それが、最後のストレートの速さにつながりました。

 銅メダルの加藤は2本とも最初のコーナーで小さなミスをしています。1本目はやや外に膨らみ、2本目はちょっとつまずいたように見えました。スタートから100メートルを通過した直後のコーナーは加速していく場所です。あのミスがなければ、金メダルも可能だったでしょう。

 それにしても銀と銅は素晴らしい。トリノ五輪でゼロだったメダルを2人が取り戻したことは、十分に誇れることだと思います。(ソルトレークシティー五輪1万メートル4位、日本スケート連盟強化委員)


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評論家・白幡圭史
白幡圭史(しらはた・けいじ)
 1973年(昭和48)10月8日、北海道釧路市生まれ。釧路商高—専大—コクド—釧路市スポーツ振興財団。五輪は92年アルベールビル大会から3大会連続出場。02年ソルトレークシティー大会男子1万メートル4位。02年引退。

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