市民と行政、双方に向けられる“監視の目”
2010年2月02日
ついに…五輪開幕10日前!
2月1日 月曜日 曇り&小雨 朝の気温7℃
東京の知人からのメールで、雪が降ったとの知らせがありました。なぜ東京に雪が降ってバンクーバーには降らないの? 1月は積雪ゼロとなってしまいました。暖かい日が多く、雪の代わりに平年以上の降水量を記録とか。2月の長期予報は、今のところ平年並みと予想されています。バンクーバーの天気予報は概して外れやすい傾向がありますから、今後も空模様から目が離せない日が続きそうです。
明日までにバンクーバーと隣市にある会場周辺が道路閉鎖となり、4日からは関係車両用の「オリンピック・レーン」が主要道路に設置されます。市はダウンタウンに入る車両を制限し、市民には公共交通機関の使用を勧めていますが、雨続きのお天気では車を利用する傾向が高まるので、市内の道路は終日混乱すると思われます。
また、主要会場周辺やイベント会場周辺に監視カメラも設置されました。これはオリンピック期間中のセキュリティ強化のためで、終了後には解除されるとのことですが、これを疑問視する意見もあるようです。
バンクーバーとその周辺の住民の間には、今回のオリンピック・パラリンピック開催を歓迎する人たちと、そうではない人たちがいるのも事実。莫大な税金を使って準備が進む一方で、ホームレスの人々の保護、医療サービスや学校教育などへのしわ寄せを感じる市民は多くいます。
バンクーバー市はガイドに「混雑にはご辛抱ください」とお願いを書いていますが、市民が辛抱する対象は電車やバスの混雑だけではありません。
このオリンピックの軌跡を見てきて、整備された施設は市民のスポーツ等の文化活動にプラスだと思うし、身近で世界中のトップアスリートが見せてくれるパフォーマンスが子供達に与える影響は計り知れないと思います。不満は抱きつつも、大会の成功を願う人が多いように私には思えます。
大会終了後、監視カメラが去ったあとは市民の厳しい「監視の目」が州政府と市政に向けられることになるでしょう。
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